
【対処法】コーヒーの飲み過ぎで気持ち悪い、どうすればいい?[医師監修] (1/3)
- 健康
- 2023年11月9日
コーヒーを飲み過ぎるとどうなるのか、医師に聞きました。コーヒーの飲み過ぎによって「死亡する」「腎臓に悪い」「病気になる」などの気になる噂の真相も解説します。コーヒーの飲み過ぎによって気持ち悪くなった時の対処法も。
コーヒーの飲み過ぎで気持ち悪い……
気持ち悪くなる原因
コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経系に刺激を与え、心拍数を上げたり、神経を興奮させたりする働きがあります。そのため、コーヒーを飲み過ぎ(=カフェインを摂り過ぎ)ると、
- 不快感
- 不安感
- 動悸
- 震え
などが起こります。これが気持ち悪さを引き起こす原因とされています。
気持ち悪くなった時の対処法
コーヒーの飲み過ぎで気持ち悪くなった時は、安静にした上で、カフェインの影響を和らげるために、カフェインを含まない飲み物や食品を摂ると良いでしょう。
カフェインには利尿作用があるため、脱水のリスクも考えられます。脱水を防ぐためにも、水などカフェインが入っていない飲料を飲みましょう。
どれくらいから飲み過ぎと判断できる?
ブラックコーヒーの場合、1日にコーヒーカップ3杯以上は、飲みすぎと判断できます。
しかし、カフェインの感受性は、個人差が大きいです。そのため、健康に影響を与える量を正確に定められないので、日本では1日の摂取許容量の設定がなされていません。とはいえ、もちろん上限がないわけではなく1日のカフェイン摂取量は300mg/日(約コーヒーカップ2杯分)に留めるべきとする報告*があるので、この辺を目安にしておくといいでしょう。
*『日常生活の中におけるカフェイン摂取 -作用機序と安全性評価- 』栗原 久 東京福祉大学・大学院紀要 第6巻 第2号 (Bulletin of Tokyo University and Graduate School of Social Welfare) pp109-125 (2016,3))
コーヒーを飲み過ぎたときの対処法
コーヒーを飲み過ぎた時は、摂り過ぎたカフェインを中和させるためにカフェインが入っていない飲み物で水分補給すると良いでしょう。
- 水
- 麦茶
などの飲料がおすすめです。水分補給することで、効率的にカフェインを排出する助けもしてくれるでしょう。
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そもそも、コーヒーの飲み過ぎは体に悪い?
コーヒーの飲みすぎは、体に悪い場合があります。過剰摂取には注意してください。
コーヒーの飲み過ぎが体に悪い理由
カフェインによる影響
コーヒーには、「カフェイン」という成分が含まれています。カフェインを過剰に摂取することで、以下のような悪影響が出る可能性があります。
- 睡眠障害
- 不安感を引き起こす
- 血圧上昇による心臓への負担
- 利尿作用による脱水リスクの増加 など
カフェインには、脳内で眠気を作ったり神経を鎮静させたりする「アデノシン」という物質をブロックする働きがあります。そのため、睡眠や精神面に影響を与えることがあるのです。
薬を飲み過ぎてはいけないように、カフェインのような「薬理作用」のある食品も摂り過ぎは良くないです。
胃酸分泌による影響
コーヒーは、胃酸分泌を刺激すると言われています。
胃酸過多は、
- 胃潰瘍
- 胃酸逆流症
などの症状を悪化させる可能性があります。
「死亡する」「腎臓に悪い」などの噂の真相は?
コーヒーの飲み過ぎによって、「死亡する」「腎臓に悪い」といった怖い噂があります。これらの噂は本当なのかどうか、お医者さんに聞きました。