ウェルネスフード
2021年12月15日

カフェインに期待できる6つの効果と、朝コーヒーのメリット (1/2)

昔から愛飲されてきたコーヒー。起源にはいくつもの説がありますが、豆を炒って飲むようになったのは13世紀からと言われています。17世紀にヨーロッパでカフェ(コーヒーハウス)が開業して以来、世界へと広がっていきました。

コーヒーには苦味成分であるカフェインをはじめ、クロロゲン酸、ポリフェノール、オリゴ糖、タンニン、褐色色素、ニコチン酸(ナイアシン)などさまざまな成分が含まれています。

コーヒーに含まれる成分と期待できるメリット

カフェイン

まずはコーヒーの成分でもっとも有名な「カフェイン」から。有機化合物の一種で、以下のような作用を持っています。

覚醒作用・利尿作用

カフェインは脳内のアデノシン受容体に拮抗するため、適量を摂取することで覚醒作用、利尿作用などが期待できます。

覚醒作用により疲労が軽減され、それにより長時間運動を続けられることから、トレーニング効果を高めるという視点もあります。

カフェインは疲労の軽減に効果が高く、カフェインを摂取することで集中力を切らさず、質の高いトレーニングを行うことが可能となるでしょう。カフェインには筋力増強効果があるという研究結果については、飲むことで筋力が高まるのではなく、疲労の軽減により質の高いトレーニングを継続でき、結果的に筋力が高まるからと考えられています。

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解熱鎮痛作用(血管拡張作用)

痛み止めの医薬品にも使用されています。たとえば、血管収縮作用があるため、血管の拡張によって引き起こされる頭痛の軽減に効果が期待できます。

興奮作用

交感神経を刺激することで食欲を抑える作用があるとも言われます。

脂肪燃焼作用

脂肪細胞中のホルモン感受性リパーゼ(脂肪分解酵素)を活性化する作用があり、脂肪の分解促進を促すと言われています。

クロロゲン酸などのポリフェノール

ポリフェノールには活性酸素を除去し、過酸化脂質の発生を抑える働きがあり、抗疲労作用、抗酸化作用、抗ガン作用、抗ウイルス活性などの効果が期待されています。

ドリップしたコーヒーにより多く含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には高い抗酸化作用があり、覚醒効果のあるカフェインとともに疲労回復効果があるといわれています。また、コーヒーのよい香りには疲労を軽減させる効果も。

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また、脂肪の蓄積を抑える、糖分の吸収を防ぐ効果も期待されています。

ニコチン酸(ビタミンB群に属する必須栄養素)

血液中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する効果が期待できます。

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