猫背を改善!姿勢を根本から正すストレッチ3選 (2/2)
猫背解消に役立つストレッチ
下半身を重点的にほぐす
床にお尻を付けて座り、伸ばした方の足のつま先を両手で掴んで上体を前に倒します。膝を曲げないことがポイントで、手が届かない人はタオルを利用するとよいでしょう。
▲下半身を重点的にほぐすストレッチ
▲タオルを使ってもOK
このストレッチでは、もも、ふくらはぎ、腰、腕が伸びますが、その人の一番固いところから伸びていくため、その人の体を本来の形に戻す効果が高いです。猫背は、上半身だけのことと思いがちですが、正しい姿勢になるには、上半身を支える骨盤と下半身を正しい姿勢にすることが必要。どんなに頑丈な外見をしていても、土台がゆがんでいたら、建物自体がゆがんでしまうことと同じです。
土台から正しい姿勢に戻るため、毎日、続けることが理想なんです。
股関節をほぐす
体を土台からほぐすためのストレッチをもうひとつ。
背筋を伸ばして真っ直ぐに立ち、足の付け根である鼠径部(そけいぶ)に手を当てて、遠くを見ます。体育の時間に足を開いて屈伸をしていたような姿勢をイメージし、指で鼠径部を前方から後方に押してあげます。背筋を曲げないことがポイント。
▲鼠径部に手を当て足を開きます
股関節は球体の関節なので、本来ならば足はどの方向にも大きく動きます。しかし、猫背の人は、スキーのジャンプの姿勢のように常に前に倒れようとしているため、筋肉が固まって、股関節が前にしか動かなくなってしまいます。このストレッチでは、股関節を前から後ろに押すことで固まった筋肉をほぐし、股関節をどの方向にも動く本来の状態に戻すことができます。
上半身をほぐす
最後は、上半身のストレッチ。
椅子の上に真っ直ぐに座り、片手で足を固定します。もう一方の手を真っ直ぐ上にあげ、そこから後ろに倒します。5回ほど倒したら、一番倒した状態で止まり、息を大きく吐きます。手を後ろに伸ばす動きは普段はしないのですが、その動きをすることで、日頃から猫背の姿勢に固まってしまっている腕や、肩や、背中をほぐします。
▲まずは手をあげます
▲次に手を後ろに倒します
このときに腰をひねってしまうと楽になるのですが、腰をひねらずに真っ直ぐのままでいることがポイント。1日、5回~10回ほど続けると効果が現れます。
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猫背は自分では気づきにくく、大人になってから「猫背だね」といわれ初めて実感することもあります。スポーツやトレーニングにすでに取り組んでいる人なら、筋肉を付けることと並行して、正しい姿勢でいることにも気をつけて、快適な生活を送りたいですね。
[プロフィール]
細田祐子(ほそだ・ゆうこ)
『女性専用 ゆがみ調整専門整体院とことん整体Hosoda』院長。1975年生まれ。東京都出身。推拿の専門学校で整体を学び、その後、操体法、関節の動きを軸に体と顔のゆがみを整える施術を行なう。施術歴7年。
【「ゆがみ調整専門整体院とことん整体」サイト】http://hosodayugami.com/
<Text&Photo:竹内みちまろ(H14)>