フィットネス
2024年9月26日

「超回復は嘘、毎日筋トレをした方がいい?」筋肉博士・山本義徳先生の回答は… (2/3)

超回復というのは、もともとはグリコーゲンの話でして。

糖を溜め込むカーボローディングのとき、一度グリコーゲンを減らしてその後いっぱい摂ると、満タン状態からさらに多くグリコーゲンを入れることができる。

これが“super compensation(スーパーコンペンセーション)”、つまり「超回復」と言われていたのですが、日本でだけ筋トレのほうに適用されてしまいました。超回復は、実のところ筋肉には適用されない理論なのです。

トレーニングをすると、まず筋肉の合成が起こりますが、“筋肉の分解と疲労”も発生します。合成と分解・疲労、どちらに傾くか。最初の数日は必ず分解が上回ります。合成も起こっていますが、分解・疲労のほうが絶対に上回ります。

ですので、毎日トレーニングを行うと筋肉は分解・疲労のほうに傾いてしまい、合成が起こらなくなる。そして怪我や免疫低下などが起こってしまいます。

次:なぜ日本では超回復理論が筋トレに当てはめられたのか

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