ヘルス&メンタル
2024年12月15日

男性ホルモン「テストステロン」が高い人、低い人の特徴とは。身体やメンタルにこんな共通点が! (2/2)

テストステロンが低い人の肉体的特徴とは

では、テストステロンが低いと、どのようなデメリットが懸念されるでしょうか。よくある特徴を見ていきましょう。

筋力の低下

テストステロンは筋肉の発達を促進するホルモンであり、低下すると筋肉量が減少します。結果として、全体的な筋力が低下し、体力が衰えたと感じることがあります。

体脂肪の増加

テストステロンは体脂肪の分布に影響を与え、特に腹部の脂肪を抑制する役割を持っています。テストステロンが低下すると、腹部に脂肪が付きやすくなり、メタボリックシンドロームのリスクも高まる可能性があります。

骨密度の低下

テストステロンは骨の健康を支える役割も担っています。テストステロンが低いと骨密度が低下し、骨折しやすくなることがあります。

とくに加齢とともにテストステロンが減少することが骨粗鬆症のリスクを高めます。

エネルギー不足や疲労感

テストステロンが低下すると、身体に蓄えられたグリコーゲンや脂質をエネルギーとして用いる経路が弱体化します。

その結果、エネルギーを効率よく利用できず、疲れやすくなることがあります。

男性ホルモン「テストステロン」が低い人に見られる特徴とは。身体的・精神的に「こんな症状」ありませんか?

テストステロンが低い人の精神的特徴とは

テストステロンは身体だけでなく、精神面にも大きな影響を与えるホルモンです。テストステロンが低いと、以下のような精神的特徴が現れることがあります。

また、最近よく聞く「男性更年期」は、テストステロン低下によるものとされています。

男性ホルモンの低下で起きる「男性更年期」とは。30代でも要注意!

気分の落ち込みや抑うつ状態

テストステロンが低下すると、気分が落ち込みやすくなり、抑うつ症状を引き起こすことがあります。

イライラや攻撃的な態度

テストステロンは男性的な気質を司るホルモンとも言われ、低下するとイライラしたり、些細なことで感情的になったりすることがあります。

また、ストレスやフラストレーションに対する耐性が低下し、攻撃的な態度が見られることも。

自己肯定感の低下

テストステロンが低いと、自己肯定感や自信が低下することがあります。とくに、以前は自分に自信を持っていた人が、自分の能力に疑問を感じるようになることがあります。

モチベーションの低下

テストステロンの低下は、やる気や意欲を感じにくくさせることがあります。仕事や趣味、日常生活に対する興味や意欲が薄れ、無気力に感じることがあります。

性欲の低下

テストステロンは性欲にも関与しており、その低下は性的関心の減退につながります。性的な欲求や興味が減少し、パートナーとの関係に影響を及ぼすこともあります。

男性ホルモン「テストステロン」が高い男性、低い男性の特徴【調査】

監修者プロフィール

鬼沢正道(おにざわまさみち)

医師。1984年9月19日生、茨城県出身。2020年、東京、原宿に美容クリニック「アポロビューティークリニック」を開院。その後美容医療をメインに様々なジャンルの医療を提供するとともに、現在の医療の情勢や新技術などを患者さん目線でわかりやすく発信する活動を継続中。

経歴
2012年 日本大学医学部を卒業
同年 慶應義塾大学病院にて初期臨床研修を行う
2014年 慶應義塾大学整形外科学教室に入職
2016年 大手美容外科クリニックに勤務
2020年 APOLLO BEAUTY CLINICを開業
2023年 医療法人社団賢叡会設立、同法人理事長に就任
現在に至る

<Edit:編集部>

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