ほうじ茶の香りに「鎮静効果」があることが確認されました。
株式会社伊藤園が行った研究によると、ほうじ茶の香りとその成分であるピラジン類が、自律神経に影響を及ぼし、交感神経の抑制と副交感神経を優位にさせる作用があることを確認しました。
また、脳活動の指標である酸素化ヘモグロビン量が減少し、脳血流の低下も確認され、ほうじ茶の香りに鎮静効果があることが示唆されました。
これらの効果は、アンケート評価(VAS法)による主観的な気分の状態でも確認されており、ほうじ茶の香りが「ストレスや緊張の緩和」に有効である可能性が示唆されました。
これらの試験結果は、学術雑誌「Functional Foods in Health and Disease」(※1)に掲載されました。
ほうじ茶の香りはどんな効果を及ぼすのか
ほうじ茶は、焙じる過程でさまざまな香り成分が生成されます(※2)。
香ばしい香りが特徴のピラジン類や甘い香りを有するフラノン類などが含まれており、ほうじ茶の香りの構成に大きく寄与しています(※3)。
ピラジン類には血管弛緩反応やリラックス効果などが報告されていますが(※4)、ほうじ茶の香りの機能性に関する報告は未だ多くないため、生理的・心理的な作用について調査したそう。
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