ウェルネスフード
2024年8月28日

黒豆茶に期待できる6つの効能。飲みすぎによる副作用や、効果的な飲み方[管理栄養士監修] (1/2)

最近はコンビニでも気軽に買える黒豆茶。香ばしさや料理の味を邪魔しない点から、ハマっている人も多いのでは。

しかし、体に良い効果がある反面、飲みすぎで少し困ったデメリットも懸念されます。黒豆茶の効果や飲みすぎラインなどを探るとともに、効果的な飲み方を管理栄養士・小原水月さんが解説します。

黒豆茶に期待できること。飲むとどんなメリットがある?

昔から日本では、黒豆を煎じて飲む習慣がありました。実際に黒豆茶を飲むと不調だった内臓の機能が改善することから、生薬として漢方薬にも使われていたのです。

黒豆には、種皮に含まれているアントシアニンや大豆イソフラボンであるポリフェノール、エネルギーの生成を助けるビタミンB群や、カリウムなどのミネラルが入っています。

そんな黒豆を煎じた黒豆茶の効能効果を解説します。

1.肝臓の機能を助ける

肝臓は、私たちが口に入れた有毒なものを解毒する働きをしています。肝臓の細胞膜や血管内に脂質が増えすぎると、細胞の酸化が進み機能が損なわれたり、動脈硬化を起こしたりしてしまいます。

黒豆茶を飲むと、黒豆の種皮に含まれるポリフェノールが脂肪の蓄積を抑制し、その抗酸化作用で脂質の酸化を防いで、肝臓の機能を助けてくれるのです。

2.血圧・コレステロールを下げる

血圧は、血液を押し出す力によって高い・低いが決まります。血管の内壁にコレステロールが溜まれば、無理に血液を流そうと高血圧になり、逆に血液を押し出す力がなければ低血圧になるのです。

黒豆の煮汁には、血液をサラサラにする働きがあります。高血圧の患者に継続摂取させたところ血圧が下がったという実験結果もあり、黒豆茶には血圧・コレステロールを下げる働きがあることがわかります。

3.血糖値を下げる

甘いものを食べたり運動不足の不摂生な日々を過ごしたりしていると、血糖値が上がりやすくなります。その状態が続くと、血管を傷つけたり、血管が詰まって糖尿病になる可能性も。

黒豆茶には食物繊維がたくさん含まれているので、血糖値を下げる働きが期待できます。普段から血糖値が高めの人は、黒豆茶を積極的に飲んでみるといいですね。

4.便秘を改善する

黒豆茶を飲むと食物繊維を摂取できるため、便秘改善が期待できます。できるなら煮出した後の黒豆も一緒に摂取するとさらに効果的です。

また、便秘改善には水分をたくさん摂ることが大切ですが、黒豆茶なら水分も一緒に摂ることができるのでとてもおすすめです。ノンカフェインでもあるので、安心ですね。

便秘改善には腸をしっかりと動かしてあげましょう。腸の働きは朝が一番活発なので、黒豆茶を朝の時間に飲むと効果的です。

5.PMS・更年期の予防

黒豆に含まれている大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンに構造が似ているため、エストロゲンと同じような働きをすることが分かっています。

これは女性特有のPMS(月経前困難症)や閉経後の更年期の症状を予防することにも効果的です。

6.むくみを改善する

むくみは体内に水分を溜めこみ、うまく排泄できないことにより起こる症状。アルコールや塩分などの摂りすぎや、運動不足により血液がうまく流れないことなどが原因です。

黒豆茶に含まれるカリウムは、体内の過剰なナトリウムを尿と一緒に排出して、むくみを解消してくれる作用があります。利尿作用が高いので、体内の老廃物が排出されて新陳代謝を促すというわけです。

1 2