ヘルス&メンタル
2025年2月27日

頭痛やだるさ、眠れない…それ「花粉」が原因かも?花粉症の“意外な症状”とその理由 (2/2)

なぜ花粉症で「眠れない」が起こるのか?

花粉症による睡眠障害にも、鼻づまりと薬の副作用が影響しています。

花粉症の鼻症状は夜間や早朝に悪化しやすいため、睡眠の質に悪影響を及ぼすことが知られています2)。特に、鼻づまりは睡眠時に無呼吸状態を引き起こし、睡眠を妨げます。

さらに、こうした睡眠障害が日中の集中力の低下や疲れやすさにもつながるとされています。また、鼻づまりなどの花粉症による症状を和らげるために使われる抗ヒスタミン薬の中には、脳に影響を与えて眠気などの副作用が出るものもあります。

最近では、脳への影響が少なく、副作用が起こりにくい抗ヒスタミン薬も販売されていますので、眠気が気になる方は、医師や薬剤師に相談してみましょう。

なぜ花粉症で「頭痛」が起こるのか?

花粉症による頭痛は、鼻づまりが原因と考えられています3)。

鼻がつまって口呼吸になると、体への酸素の取り込みが悪くなり、脳に十分な酸素が送り込まれないため、頭が重く感じたり頭痛が引き起こされたりします。

また、花粉症による鼻づまりが副鼻腔炎を引き起こすこともあり、副鼻腔での炎症が神経を刺激して頭痛を引き起こすこともあります

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参考文献
1) 岩鍋 光希子ほか、九州歯科学会雑誌、2014;68(5・6);84-91
2) MH Smolenskyほか、Advanced drug delivery reviews、2007;59;852-882
3) 酒井 一由、プチナース、2011;20(6);124

【調査概要】
調査主体 : 大正製薬株式会社
調査方法 : インターネット調査(株式会社ジャストシステム ファストアスクを利用)
調査期間 : 2024年12月19日~2024年12月26日
調査対象 : 15歳以上の男女
有効回答数 : 3,517

<Edit:編集部>

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