
なぜADHDだと「頭がごちゃごちゃ」するのか?その理由と整理方法【大人の発達障害】 (2/2)
ADHDの人に多く見られる特徴とは
●ミスが多い・同じミスを繰り返す
●スケジュール・タスクを順序立てて行うことが苦手
●締め切りを守れない
●忘れ物や失くし物が多い
●仕事や作業に集中できない
●失言をしてしまう
●衝動買いをしてしまう
●独断で重要事項を決めてしまう
●常にそわそわしている・体を小刻みに揺らす(貧乏ゆすりなど)
江越先生:上記のような特性が見られる場合、ADHDの可能性があります。ただし、特性のあらわれ方には個人差が大きく、一概に判断することはできません。
もし「自分はADHDかもしれない」と感じつつ、まだ診断を受けていない場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
大人でADHDを疑う場合は、「精神科」を受診するとよいでしょう。
「頭の中のごちゃごちゃ」を改善する薬もある
- ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
- コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)
江越先生:上記の薬は、脳の中枢神経に作用して、「頭の中のごちゃごちゃ」などのADHDの症状を緩和する効果があります。
なお、これらの薬は下記の副作用を伴う場合があるため、使用できるかどうかは医師が慎重に判断します。
薬以外の治療法は?
薬物治療以外では、「心理・行動療法(カウンセリング)」があります。普段の行動パターン・考え方の癖を見直す治療法です。
心理・行動療法は、ADHDを根本的に改善させるために、薬物療法と並行して行うことが多いです。感情のコントロールやスケジュール管理などを上達させ、日常生活でのトラブル回避につなげます。
監修者プロフィール
ともしびクリニック代表医師
江越 正敏先生
佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。