ヘルス&メンタル
2025年3月24日

朝の吐き気、原因は「ストレス」?どう対処するべきか[心療内科医監修] (1/2)

朝吐きそうになることが多い。お腹が痛い。それはストレスが原因かもしれません。

心療内科BESLI CLINICの田中奏多先生監修のもと、ストレスと吐き気の関係について見ていきましょう。

なぜ?ストレスで吐き気がする理由

ストレスによって自律神経に不調が生じて、脳幹部にある嘔吐中枢が刺激されると、吐き気が起こると考えられています。

また、逆流性食道炎※を発症することで、吐き気が現れるケースもあります。

※逆流性食道炎…胃酸が食道に逆流してしまう病気で、ストレスが原因となることもある

朝に吐き気を感じることが多いのはなぜ?

ストレスのせいで寝不足になったり、睡眠の質が低下したりすると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行えなくなり、交感神経が優位な状態になります。

その結果、食べた物の消化を促進する働きをもつ副交感神経よりも、消化を抑制する働きをもつ交感神経の作用が強くなり、夜に食べたものの消化不良が起こるため、翌朝に吐き気を生じやすくなると考えられています。

体のストレスサイン、気づくチェックポイント

吐き気をはじめ、気になる不調がある場合は、体からの「ストレスサイン」かもしれません。自分で診断できるセルフチェックリストで確認してみましょう。

ストレス診断チェックリスト

10個以上当てはまる場合は、体からストレスサインが出ている可能性があります。

  • 頭が重い、痛いことがよくある
  • 腹痛がある
  • めまいがある
  • 立ちくらみがある
  • 胸に圧迫感があり苦しい感じがある
  • 動悸がする
  • 肩がこりやすい
  • 腰が痛い
  • 全身に倦怠感がある
  • 下痢、便秘を起こしやすい
  • のどが痛い、詰まる感じがある
  • 手足がしびれる、震える
  • 朝の気分がすぐれない
  • 寝つきが悪い
  • 人に会うのが億劫になっている
  • 集中力に欠ける
  • 決断力がない
  • 不安やイライラ感がある
  • 仕事等やる気が出ない
  • 根気が続かない

チェックリストに当てはまる方は、自律神経失調症を発症している可能性もあります。

自律神経失調症の主な要因は「ストレス」と「生活リズムの乱れ」です。その他、体質や環境の変化、ホルモンの影響を受けて生じることもあります。

自律神経失調症は自力で治るの?治し方の「基本のキ」を医師に聞いてみた

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