
ヘルス&メンタル
2025年5月19日
意外!梅干しを食べると「自律神経が整う」理由 (1/2)
疲れが取れにくい、なんだかイライラする、寝つきが悪い――。そんな不調が続いているなら、自律神経のバランスが乱れているサインかもしれません。
そんなとき、手軽に取り入れられる意外な食べ物が「梅干し」です。
梅干しは古くから疲労回復や気分転換に良いとされてきました。近年では、梅干しに含まれる成分が自律神経機能のサポートにつながる可能性も指摘されています。
今回は、そんな梅干しの“ちょっとうれしい話”をご紹介します。監修は、天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック院長の安江千尋医師です。
梅干しが「ストレス、疲れ対策にいい」と言われる理由
梅干しは、実は疲れやストレスケアにもおすすめの食べ物です。
1. クエン酸が疲労感・ストレスを軽減する可能性がある
梅干しに豊富に含まれるクエン酸は、体内のエネルギー代謝(TCA回路)をサポートし、疲労感の軽減や自律神経の安定に関与するとされています。
疲労やストレスは身体的・精神的に密接に関わるため、クエン酸の代謝サポートが間接的にストレス軽減につながることがあると考えられています。
2. 唾液分泌でリラックス効果が期待できる
梅干しを食べると自然と唾液が分泌されます。唾液の分泌は副交感神経の働きによって促進されるため、梅干しのように唾液を誘発する食品は、結果的にリラックスを促す可能性があります。
3. 塩分・ミネラル補給による疲労軽減
適度な塩分とカリウム・マグネシウムなどのミネラルが含まれており、熱中症予防や体のだるさの軽減にも役立つことがあります。これも精神的なストレス感の緩和につながる可能性があります。
4. 「香り」と「酸味」の刺激で気分転換に
梅干しの強い酸味や香りは、味覚・嗅覚を刺激することで脳の視床下部(自律神経の中枢)に影響を与え、気分転換につながる可能性があります。
とくに、ストレスによって食欲が低下しているときには、こうした感覚刺激が役立つこともあります。
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