ヘルス&メンタル
2025年6月3日

梅雨時期の“だるさ”は自律神経のせい?肩こり・腰痛を招く「負のスパイラル」、断ち切る3つの方法

湿気でジメジメ、気分もなんとなく晴れない――そんな梅雨の季節、体の「重だるさ」や「肩こり」「腰痛」に悩まされていませんか?

実はこの不調、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。

ニチバンの契約トレーナーであり、身体のコンディショニングに詳しい對馬正浩トレーナーに、梅雨時期に起こる不調の原因と、今すぐ始めたい対策について伺いました。

梅雨の不調、その原因は「自律神経の乱れ」

梅雨時期は気圧や湿度、気温の変化が激しく、私たちの身体はその変化に順応しようとフル稼働します。

このとき、バランスを保つ役割を担うのが「自律神経」。しかしこの時季、外部環境の変化に対応しきれず、自律神経が乱れてしまうことも。

「自律神経が乱れると、身体がうまくリラックスできず、筋肉がこわばりやすくなります。血流も悪くなるため、肩こりや腰痛といったトラブルが出やすいんです」と對馬トレーナー。

さらに、梅雨は気温がそれほど高くないのに湿度が高いため、汗が蒸発しづらく体内の熱がこもりがちに。これが「だるさ」「重さ」「むくみ」などの原因となります。

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デスクワーク勢は要注意! 筋肉が固まる悪循環

「とくにデスクワーク中心の人は、同じ姿勢でいる時間が長く、筋肉が縮こまったままになりがちです」と對馬トレーナー。

筋肉が動かないと「筋ポンプ作用(筋肉の動きによって血液を流す働き)」が働かず、血流が滞り、冷えやコリ、さらに疲労感につながることも。

この「同じ姿勢→筋肉がこる→冷える→さらにこる」という悪循環が、梅雨時期の不調を加速させているのです。

今日からできる!梅雨時の「ダルおも」対策3選

では、こうした不調にどう対処すればよいのでしょうか?對馬トレーナーに聞いた、すぐに実践できる3つのセルフケアを紹介します。

① 軽めの運動で“めぐり”をよくする

「梅雨は汗をかいても蒸発しにくいため、体内に余分な水分が溜まりがち。それがむくみや倦怠感につながります。軽い運動で汗を流すことが、自律神経にも好影響を与えます」(對馬さん)

おすすめはウォーキングや軽いジョギングなど。室内なら階段の上り下りやストレッチもおすすめ。

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② 質のいい睡眠をしっかりとる

「寝苦しい季節ですが、睡眠は自律神経の回復に欠かせません。寝具や室温調整、リラックスできる就寝前ルーティンを意識して、深く眠る環境を整えましょう」(對馬さん)

冷房をガンガン利かせた冷えすぎには注意を。温度設定や薄手のブランケットなど工夫して、快適な睡眠を確保しましょう。

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③ 食事は“温め”を意識して

「体が冷えると筋肉も硬くなります。冷たいものばかり摂らず、温かいスープや発酵食品、タンパク質を意識してとるのがポイントです」(對馬さん)

特に女性は筋肉量が少ない分、栄養不足が冷えに直結しやすいとのこと。栄養バランスと量を見直すだけでも、体のめぐりが変わってくるはずです。

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専門家プロフィール

對馬正浩

日本鍼灸理療専門学校卒。日本体育協会公認アスレティックトレーナー。鍼・灸・あん摩・マッサージ・指圧師。ニチバン契約トレーナーとしてスポーツメディカルブランド『バトルウィン』をサポートすると同時に、スポーツマッサージ・スタジオを経営する株式会社ナズーのスタッフとして、一般の方やアスリートなどへの治療やリハビリ、運動指導、コンディショニングなどを行う。社会人ラグビーチームなど多くのスポーツ現場でも活動。

<Edit:編集部>