
なぜ?「食べていないのに痩せない」理由はね…管理栄養士がアドバイス (2/2)
気にしすぎもNG! ダイエット中のストレス対処法
ストレスが溜まると、ホルモンバランスや自律神経が乱れる原因になります。これにより、消化吸収能力の低下やドカ食いなどを引き起こし、ダイエットに悪影響を及ぼす場合があります。
ストレスを溜めないために、次のようなことを意識して、上手にリフレッシュしましょう。
・食べないダイエットは控える
・「○○だけダイエット」など制限するダイエットは控える
・我慢やストレスばかりのダイエットはせず、ご褒美を設ける
・適度に運動する
・趣味の時間を設ける
注意! 何をどうしても痩せないのは「病気サイン」のケースも
食べていないのに痩せない場合、「甲状腺機能低下症」「クッシング症候群」といった病気の可能性もあります。
病気1 甲状腺機能低下症
体の新陳代謝を促す「甲状腺ホルモン」の分泌量が減ってしまう病気です。代謝が低下して痩せにくくなったり、体重が増加したりします。30〜40歳代の女性に発症しやすい傾向があります。
<主な症状>
・疲労感
・むくみ
・寒気
・便秘
・無気力
・月経異常
・脱毛
・皮膚の乾燥
病気2 クッシング症候群
クッシング病は、厚生労働省の指定難病に指定されており、副腎から出ている副腎皮質ホルモンの「コルチゾール」というホルモンが多く出てしまう病気です。
「コルチゾール」は体の代謝に関係しているホルモンです。食欲コントロールに関わっているため、食べていないのにやせなくなります。
クッシング症候群は、女性に発症しやすいと言われています。高血圧・骨粗鬆症・糖尿病・脂質異常症・骨粗鬆症など生活習慣に関わる病気を合併しやすくなるため、気をつけたい病気です。
<主な症状>
・満月のような顔になる
・手足は痩せて、体幹が太る(中心性肥満)
・皮膚が薄くなる
・月経異常が起こる
・うつ傾向になる
上記が不安な人は、内科または内分泌内科を受診しましょう。病気が原因の場合、放置すると高血圧、糖尿病、骨粗鬆症などの悪化、免疫力低下などを引き起こします。
監修者プロフィール
健康検定協会理事長
望月 理恵子
株式会社Luce代表取締役、管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、小田原銀座クリニック栄養顧問、日本臨床栄養協会評議員。サプリメント・ビタミンアドバイザーなど、栄養・美容学の分野で活躍。多くの方が健康情報を学ぶための健康検定協会を主宰するとともに、テレビ・雑誌などで根拠ある栄養学を提供・監修をしている。「栄養学の◯と×」、「やせる時間に食べてみた!」など著書も多数。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したも