2025年6月18日

「高齢者はエアコンを使わない」は昔のハナシ!もっとも冷房を使用していない“意外な年代”は?

「エアコンをつけると体に悪い」「つけたくない」……そんな高齢者の熱中症を防ぐため、メディアでの報道や、政府や医療機関の啓発活動により、実は高齢者のエアコン使用率は高くなっているのです。

株式会社インテージが全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「猛暑に関する調査結果」によると、年代が上がるにつれエアコンの使用率は高くなっていました。

10~20代のエアコン使用率は低い

近年は学校にも冷房が完備されてきたとはいえ、10代のエアコン使用率は低く、次いで20代、30代でした。

エアコンを使用しない理由は、ズバリ「電気代が気になる」(28.5%)。

次いで「冷えすぎ、だるくなるなどで苦手」(18.7%)、「窓を開けたり扇風機で十分」(16.9%)などが挙げられました。ちなみに70代は「扇風機で十分・暑さを感じない」といった意見が多く、エアコン利用に対する意識は年代で大きく異なるようです。

インテージ市場アナリストの依田 亜矢香さんは、次のコメントをしています。

「暑さ対策の中心がエアコン利用である一方、「電気代が気になる」という経済的理由から利用を控える層も根強いことです。世帯年収別に見ると、年収1000万円以上とそれ未満で「経済的不安あり」と回答した割合に約10ポイントの差があり、物価高騰が猛暑対策をも直撃している現実が分かりました。東京都がこの夏水道代の軽減の施策を発表していますが、生命の危機レベルの猛暑が毎年のように長い期間続くようなら、公的な援助や対策などの増強必要性も出てくるかもしれません。」(依田さん)

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【インテージのネットリサーチによる自主調査データ】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=5000 ※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
調査実施時期: 2025年5月22日(木)~5月26日(月)

<Edit:編集部>