ウェルネスフード
2025年10月21日

毎日柿を食べるとどんな効果があるの?実はスゴい「柿」の栄養効能【とことん深掘り】 (1/5)

柿は、ただの秋の味覚というにはもったいない“スーパーフルーツ”でもあります。栄養価が高く、毎日食べることで健康や美容、さらには運動パフォーマンスの面でもうれしい効果が期待できます。

沢岻美奈子女性医療クリニック院長・沢岻 美奈子先生監修のもと、柿に含まれる栄養素や健康効果を深掘りしていきます。

柿にはどんな栄養素がある? 食べることで期待できる体へのメリット

甘くてとろける食感が魅力の柿。このオレンジ色の果実には、どんな栄養素詰まっているのでしょうか。

ビタミンCで免疫力アップ&美肌効果

柿1個(約200g)で、成人の1日のビタミンC推奨量の約7割を摂取可能。ビタミンCには免疫力を高める効果があり、風邪予防や疲労回復にもひと役買ってくれます。

また、抗酸化作用が強く、紫外線によるダメージから肌を守ってくれる働きも期待できます。日焼けが気になる夏だけでなく、乾燥が気になる秋冬にも心強い存在です。

食物繊維で腸内環境を整える

柿は水溶性・不溶性の食物繊維の両方を含んでおり、腸内環境の改善にも効果的。便秘気味の方はもちろん、腸内フローラを整えて体調やメンタルの安定にもつながると注目されています。

とくに「完熟柿」はペクチンが豊富で、整腸作用が高いのもポイント。

カリウムでむくみ対策&血圧ケア

柿にはカリウムが豊富に含まれており、塩分の摂りすぎによって生じるむくみや高血圧を抑える働きがあります。

とくに外食が多い方や、お酒を飲む機会が多い方にはうれしいポイント。

β-カロテンで抗酸化&目の健康にも

柿の鮮やかなオレンジ色は、β-カロテンによるもの。この成分は体内でビタミンAに変換され、目や粘膜の健康維持に役立つほか、強い抗酸化作用を持ち、老化予防にも期待できます。

デスクワークが多く目の疲れが気になる方にもおすすめです。

タンニン(渋み成分)で二日酔い予防にも

「柿は二日酔いに効く」と言われる理由は、柿に含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)にあります。タンニンにはアルコールの分解を助ける働きがあり、飲みすぎた翌朝に食べるとスッキリしやすくなるのです。

さらに、渋柿に含まれるタンニンは抗酸化作用も高く、生活習慣病の予防にもつながるとされています。

柿に含まれるカロリーや栄養素

ちなみに、柿1個あたりの栄養素は以下の通り。

栄養成分 含有量(100gあたり)
エネルギー 126kcal
たんぱく質 0.8g
脂質 0.4g
炭水化物 31.8g
 └ 食物繊維 3.2g
ナトリウム 4mg
カリウム 340mg
カルシウム 18mg
マグネシウム 12mg
リン 28mg
0.2mg
亜鉛 0.4mg
0.06mg
ビタミンE(α−トコフェロール) 0.2mg
ビタミンB1 0.06mg
ビタミンB2 0.04mg
ナイアシン当量 0.8mg
ビタミンB6 0.12mg
葉酸 36μg
パントテン酸 0.56mg
ビオチン 4.0μg
ビタミンC 140mg

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

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