毎日柿を食べるとどんな効果があるの?実はスゴい「柿」の栄養効能【とことん深掘り】 (4/5)
柿は皮ごと食べた方がいい?
より栄養をとり入れるという観点から見ると、柿は皮ごと食べた方が良いと言えます。
柿の皮には、食物繊維・ポリフェノール・ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。とくに抗酸化作用のあるポリフェノールは、果肉よりも皮に多く含まれており、老化予防や血管の健康維持に効果的とされています。

食感や口当たりが気になる人は、薄くスライスすると食べやすくなります。その場合、汚れが気になる場合もあるため、よく洗いましょう。
「柿のヘタ」は食べられる?
皮ごと食べることができるなら、柿のヘタも丸ごといただけるのでしょうか。

残念ながら、柿のヘタ部分は硬くて繊維質が多く、消化に良くないため、一般的には食用には適していません。
また、とくに栄養価が高いわけでもなく、風味も良くないため、調理や加工に使われることもほとんどありません。
柿はヘタと種をとって、丸ごといただくのが1番よさそうですね。
柿と一緒に食べてはいけないものとは
柿は栄養価の高い果物ですが、一緒に食べると消化不良や栄養吸収の妨げになる組み合わせがあります。
高タンパク食品(カニ・エビ・魚・牛乳など)
柿に多く含まれるタンニン(渋み成分)は、タンパク質と結合すると不溶性の沈殿物(タンパク質凝集物)を作りやすくなります。これが胃腸の中で消化を妨げ、腹痛や下痢の原因になるとされます。
とくにカニ・エビなどの甲殻類、白身魚や刺身類、牛乳やヨーグルトなどの乳製品などは、柿と一緒に大量に食べるとまれに胃腸トラブルを引き起こす可能性があります。
通常の量であれば問題ない場合がほとんどですが、空腹時や胃腸が弱っているときは注意が必要です。
冷たい飲み物
柿自体が体を冷やす性質を持っており、冷たい飲み物と一緒に摂ると内臓を冷やしすぎて消化不良や代謝の低下につながることがあります。
とくに秋冬など寒い時期は、温かい飲み物を合わせる方が体にやさしいです。
アルコール(とくに飲酒直後や大量摂取時)
柿にはタンニンやカリウムが多く含まれ、利尿作用やアルコール分解を助けるのですが、飲酒直後に大量に食べると肝臓への負担になる可能性があります。
柿の渋みであるタンニンが胃を刺激し、吐き気や胃もたれを感じることもあるため、お酒を飲んだ直後の摂取は控えめに。
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