ウェルネスフード
2025年10月23日

干し柿にはどんな栄養がある?毎日食べるメリットと、食べ過ぎのデメリット (2/4)

干し柿は血圧を下げる効果がある?

干し柿には、血圧を安定させるのに役立つ栄養素が含まれているため、間接的に血圧を下げる効果が期待できる食品といえます。

干し柿にはカリウムが多く含まれており、1個(約60g)あたり約340mgほど。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、高血圧予防やむくみの軽減に役立つとされています。

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ただし、「干し柿=血圧を下げる薬のような効果がある」というわけではなく、あくまで日々の食生活の中でサポート的な役割を果たす存在です。

また、 腎機能が低下している人は、カリウムの排出がうまくできず、高カリウム血症になるリスクがあるため注意が必要です。

干し柿と普通の柿、栄養素の違いとは

干し柿と普通の柿(生柿)は、もともとは同じ果物ですが、「干す」という工程を経ることで栄養の濃さやバランスが大きく変化します。

干し柿は、生の柿に比べて水分が少ない分、糖質やカロリー、食物繊維、ミネラル(カリウムや鉄分)が濃縮されています。一方で、ビタミンCは乾燥によって大きく減少します。

  生の柿(約200g) 干し柿(約60g)
カロリー 約120kcal 約140kcal
糖質 約30g 約35g
食物繊維 約2.5g 約3.2g
ビタミンC 約70mg 約2mg
カリウム 約170mg 約340mg
鉄分 約0.1mg 約0.2mg

目的に応じて食べ分けるのがおすすめです。

  • ビタミンC補給 → 普通の柿(生)
  • 便通改善、エネルギー補給 → 干し柿
  • 甘いものが欲しいとき → 干し柿とクリームチーズのおやつ など

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