「両親の仲が悪かった」喧嘩ばかりの家庭で育った人に出やすい“心のクセ”とは (3/3)
両親の不仲な家庭で育った人が、大人になってできる考え方
大人になった今、あの頃の自分を改めて見直すことで “心の癒し”や“新しい生き方”を築いていくことができます。
「あの環境は自分のせいではなかった」と知る
子どもは本能的に「親の機嫌=自分のせい」と思い込んでしまいます。しかし、大人になった今だからこそ、「両親の不仲は親同士の問題であり、自分には責任がなかった」と事実を整理してあげることが大切です。
「あのときの私に責任はなかった」
「子どもは親を幸せにする義務なんてない」
「自分には感情を持つ権利がある」と認める
仮面夫婦のような感情を抑えた家庭では、「怒るのは悪いこと」「泣くと迷惑がかかる」と学んでしまう人もいます。しかし本来、感情は自然で健全なもの。それを感じることも、表現することも、否定する必要はありません。
「怒っても、悲しんでもいい。悪い感情だと分類しなくていい」
「感情は敵ではなく、自分を守ってきたサイン」
人を信じることは「リスク」ではなく「選択」だと知る
親同士の信頼関係が崩れていた家庭で育つと、「人は裏切るもの」「信じると傷つく」という前提を持ちがちです。でも大人になった今、“信じる”かどうかを選ぶのは、あなた自身です。
「今の私は、誰を信じるか自分で選択ができる」
「もし裏切られても自分には立ち直る力がある」

親の不仲な姿を見て育ったとしても、それがあなたの未来を決めるわけではありません。
過去の環境が性格に影響を与えたのは事実ですが、今の選択や関わり方は、あなたが自由に変えていけるということも事実です。
監修者・松澤先生からのメッセージ
過去は変えられなくても、これから先の未来は自分自身の選択によって幾らでも変えていくことが出来ます。その可能性は無限です。
自分を人生の主役にしましょう。そうすることで、自分自身がとても大切な存在だと認識することが出来ます。
主役だと思えれば、今まで苦手だった感情表現にもチャレンジしてみようと思いませんか。自分を大切に出来るようになると、自分以外の人も大切に出来るようになり、良い人間関係が築けるようになります。
監修者プロフィール
神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生
東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic
<Edit:編集部>
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