消化に良い食べ物10選。胃にやさしい食事メニューはコレ (3/5)
消化を助ける4つのポイント〜温度・量・タイミング・調理法〜
消化に良い食材を選んでも、食べ方次第で効果は変わります。ここでは、消化を助けるための4つの重要なポイントを解説します。
【温度】体温に近い温かさがベスト
冷たすぎる食べ物や飲み物は、胃腸を刺激し、消化機能を低下させます。とくに胃腸が弱っているときは、体温に近い温度(37〜40度程度)のものが理想的です。
冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトや果物は、少し常温に戻してから食べましょう。
飲み物も、冷水ではなく常温の水や白湯がおすすめ。温かい食事は胃腸の血行を良くし、消化酵素の働きも活発になります。
ただし、熱すぎるのも胃粘膜を傷つける原因になるので、「ほっこり温かい」程度がちょうど良い温度です。
【量】腹八分目を心がける
「もう少し食べられるな」というところでストップするのが腹八分目。これが消化にとってもっとも負担の少ない食事量です。
満腹になるまで食べると、胃は大量の食べ物を処理するために過剰に働かなければならず、疲弊してしまいます。とくに30代、40代になると消化機能が若い頃より低下しているため、食べ過ぎの影響がより顕著に現れます。
一度にたくさん食べるよりも、少量を数回に分けて食べる方が胃腸への負担は軽くなります。仕事の都合で難しいかもしれませんが、可能であれば1日4〜5回の分食も検討してみてください。
【タイミング】規則正しく、就寝3時間前には終える
不規則な食事時間は、胃腸のリズムを乱し、消化機能を低下させます。できるだけ毎日同じ時間帯に食事を取ることで、体が食事のリズムを覚え、消化液の分泌もスムーズになります。
特に重要なのが夕食の時間。就寝直前に食べると、寝ている間も胃が働き続けることになり、十分な休息が取れません。理想は就寝の3時間前までに夕食を終えること。どうしても遅くなる場合は、消化の良いものを少量にとどめましょう。
また、朝食を抜くと胃腸のリズムが乱れ、昼食や夕食での食べ過ぎにもつながります。軽いものでも良いので、朝食を取る習慣をつけることが大切です。
【調理法】蒸す・煮る・茹でるが基本
同じ食材でも、調理法によって消化のしやすさは大きく変わります。消化に良い調理法の基本は「蒸す・煮る・茹でる」。これらの方法は、食材を柔らかくし、余分な脂を使わないため、胃腸への負担が少なくなります。
反対に、揚げる・炒めるといった油を多く使う調理法は、消化に時間がかかります。焼く場合も、焦げた部分は胃を刺激するので、控えめに。

また、食材は細かく切る、すりおろす、ミキサーにかけるなど、物理的に小さくすることでも消化しやすくなります。よく噛むことも大切ですが、調理の段階で柔らかく、小さくしておけば、より消化の負担が減ります。
味付けは、塩分控えめで薄味が基本。濃い味付けは胃を刺激し、胃液の分泌バランスを崩すことがあります。だしの旨味を活かした、やさしい味わいを心がけましょう。
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