両親から愛されて育った人とそうでない人、どんな違いがある? (2/4)
愛情が不足した環境で育った人に見られる3つの傾向
次に、さまざまな事情で愛情が不足した環境で育った人に見られやすい傾向について見ていきます。
断れずに無理をして、心身ともに疲弊しやすい
愛情不足の環境で育った人は、「NO」と言うことに強い罪悪感や恐怖を感じることが多いです。
幼少期に、自分の意見や感情を表現しても受け止めてもらえなかった、あるいは否定された経験があると、「自分の気持ちよりも相手の期待に応えることが大切」という思考パターンが形成されます。
その結果、無理な頼みごとを引き受けてしまったり、本当はやりたくないことに「いいよ」と言ってしまったり。相手を優先しすぎて、自分の限界を超えてしまうのです。
これを心理学では「過剰適応」と呼びます。

周囲からは「優しい人」「頼れる人」と評価されることも多いのですが、本人は常に疲弊していて、心身のバランスを崩しやすくなります。
断ることで「嫌われるのではないか」「見捨てられるのではないか」という不安が根底にあるため、自分を犠牲にしてでも相手の要求に応えようとしてしまうのです。
他人の評価に左右され、自己評価が揺らぎやすい
愛情不足で育った人は、自分で自分の価値を決められない傾向があります。
幼少期に無条件の愛情を受け取る経験が少ないと、「自分には価値がある」という感覚が育ちにくくなります。代わりに、「何かができたら」「誰かに認められたら」価値があると考えるようになるのです。
そのため、他人からの評価や承認に敏感になります。褒められると天にも昇る気持ちになり、批判されると地の底に落ちたような気分になる。
この振れ幅の大きさが、日常生活を非常に疲れるものにしてしまいます。
また、SNSの「いいね」の数に一喜一憂したり、誰かと比較して自分を卑下したりすることも多くなります。「ありのままの自分」ではなく、「評価される自分」を演じ続けなければならないため、常に緊張状態にあるのです。
人との距離感がつかめず、人間関係に悩みやすい
愛情不足の環境で育つと、人との適切な距離感がわからないことがあります。
極端に距離を詰めすぎて依存的になったり、逆に極端に距離を取って孤立したり。この両極端を行ったり来たりすることもあります。「見捨てられるのが怖いから離れない」と「傷つくのが怖いから近づかない」が同時に存在し、人間関係が不安定になりやすいのです。
また、過度に警戒心が強くなることもあります。幼少期に信頼していた人(親)から傷つけられた経験があると、「人は信用できない」という思い込みが形成されます。
相手の何気ない言動を深読みしたり、悪意があるのではないかと疑ったり。あるいは逆に、境界線が曖昧すぎて、相手の問題を自分の問題として背負い込んでしまうこともあります。
「相手が困っているのに助けないのは冷たい」「相手が不機嫌なのは自分のせいだ」と考え、他人の感情に責任を感じすぎてしまうのです。
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