【帰省ブルー】実家に帰りたくない!"40代、50代になっても親が嫌い"…どう切り抜ける? (3/3)
帰省しない選択もあり! 罪悪感を軽くする考え方
「帰省しない」という選択は、決して親不孝ではありません。あなたの心と体の健康が最優先です。ここでは、帰省しない選択への罪悪感を軽くする考え方を紹介します。
帰省を「義務」ではなく「選択肢のひとつ」として捉える
多くの人が「親がいるうちは帰省すべき」「家族なのだから」という「べき論」に縛られています。
しかし、帰省は法的義務でも道徳的絶対でもありません。あなたには、自分の心身の健康を守る権利があり、それは親への義務よりも優先されるべきものです。
帰省を「しなければならないこと」から「してもいいし、しなくてもいいこと」へと認識を変えることが、罪悪感からの解放への第一歩です。

帰省しないことへの罪悪感の多くは、子ども時代に植え付けられた「良い子」「従順な子」であるべきという刷り込みです。「親を悲しませてはいけない」「親の期待に応えなければ」という思い込みが、罪悪感を生み出しています。
この罪悪感は、あなたの本当の気持ちではなく、親からの条件付き愛情の名残です。
「罪悪感を感じているな」と気づいたら、「これは私の本当の気持ちだろうか、それとも植え付けられた感情だろうか」と問いかけてみてください。
「親孝行」にも多様性がある
帰省だけが親孝行ではありません。電話やビデオ通話で様子を確認する、必要な支援を金銭的に行う、介護サービスの手配をするなど、親孝行の形はさまざまです。

また、自分が心身の健康を保ち、自分の人生を充実させることも、広い意味での親孝行と言えます。親は子どもの幸せを願っているはずです。実際には願っていない親もいますが、それは親側の問題です。
「なぜ帰ってこないのか」ときょうだいや親戚から責められることがあるかもしれません。この場合、詳しい説明をする必要はありません。
あなたの決断はあなたのものであり、他者の承認を必要としないのです。
毒親と距離を置くことは正当な自己防衛である
親が明らかに有害な存在である場合、距離を取ることは自己防衛です。「親だから」という理由だけで、有害な関係を維持する必要はありません。今は自分を守ることが優先です。
「今年は帰省しない」という言葉で心理的負担を軽減する
「もう二度と帰省しない」と決めるのではなく、「今年は帰省しない」という一年限定の決断にすることで、心理的ハードルが下がります。
毎年、その年の状況と自分の心の状態を見て判断すればいいのです。永遠の決断をする必要はなく、「今の自分」を優先して選択すればいいのです。
もし完全に帰省しないことに抵抗がある場合、代替案を提案するのも一つの方法です。
代替案の例
- 「年末年始は無理だけど、3月に日帰りで行くよ」
- 「今年は体調が良くないから、来年にさせてほしい」
- 「直接行けないけど、お歳暮を送るね」
- 「帰省の代わりに、こちらに来てもらうことはできる?」
帰省せずとも親不孝をしているわけではない
「親が嫌い」「実家に帰りたくない」と感じることは、恥ずかしいことでも親不孝でもありません。それは、あなたの心が発している正当なサインです。
親孝行の形は多様ですので、もし親との不健全な関係に悩んでいるなら、帰省しないことも正当防衛と言えるでしょう。
シチュエーション別! 角を立てずに使える具体的な例文
監修者の湯山卓先生は以下のように語ります。
湯山先生:
私の施術現場でも、ストレスを溜め込みやすい方は「断り下手」であることが多いと感じます。とくに親に対しては、真っ向から否定すると余計に干渉が激しくなる「反発のループ」が起きがちです。
整体でも「急激な圧」より「じわっと逃がす」ほうが体への負担が少ないように、帰省の断り方も「親への配慮(クッション言葉)」+「物理的な理由(事実)」+「代替案」の3段構成で、心理的圧力を逃がすのがコツです。
角を立てない具体的な例文をシチュエーション別に整理しました。
1.もっとも受け入れられやすい!「仕事」を理由にする場合
社会人としての責任を理由にすると、親世代も強く言い返しにくい傾向があります 。
「お正月、顔を見せに行きたい気持ちはやまやまなんだけど(クッション言葉)、どうしても外せないプロジェクトが入ってしまって、2日から仕事なんだ 。今回は日帰りすら難しそうだから、落ち着いた頃にまた連絡するね。」
「行きたい気持ちはある」と最初に伝えることで、拒絶感を和らげます。
2.「健康・体調」を理由にする場合(整体師としても推奨)
40代、50代は心身の曲がり角です。「無理をすると倒れてしまう」というニュアンスを含めるのが有効です 。
「最近、仕事の疲れが溜まっていて、お医者さんからも『この休みはしっかり休養するように』と言われているんだ。長距離の移動が今の体調だと厳しくて……。今年は家でゆっくりさせてもらうね 。」
「疲れやすい」「移動がきつい」と具体的に伝えることで、親側に「無理をさせてはいけない」という心理を働かせます。
3.「家庭・ペット」の事情を理由にする場合
自分の家庭を優先させることは、自立した大人として正当な権利です 。
「今回はペットの体調が不安定で、家を空けるのが心配なんだ 。家族とも相談したんだけど、今年は家で過ごすことに決めたよ。代わりに、実家のみんなで食べてほしいお菓子を送ったから、届いたら教えてね。」
「送るね」という代替案(モノによる親孝行)をセットにすることで、「無視されているわけではない」という安心感を与えます。
4.帰省はするが「宿泊を断る」場合
実家に泊まると逃げ場がなくなります。「別の場所に寝床を確保する」ための例文です。
「久しぶりに会えるのを楽しみにしてるよ。ただ、最近腰痛がひどくて、実家の布団だと朝起き上がるのが辛いんだ。みんなに気を使わせたくないし、近くのホテルを予約したから、夜はそこでゆっくり休ませてもらうね。」
「実家への不満」ではなく「自分の体の問題(腰痛など)」を理由にすることで、親のプライドを傷つけずに済みます。

断る際に大切なのは、「永遠の拒絶」ではなく「今回の選択」であることを強調することです 。
●「今年は」という言葉を添える
「二度と帰らない」ではなく「今年は帰省しない」と限定することで、相手の反発と自分の罪悪感の両方を抑えることができます。
●説明しすぎない
長々と理由を説明すると、親に「そこをなんとかできないか」と反論の隙を与えてしまいます。理由はシンプルに、決定事項として淡々と伝えましょう。
もし、これらを使っても親戚から責められるようなことがあれば、それはあなたの問題ではなく、相手側の問題だと割り切って大丈夫ですよ。
監修者プロフィール
AGO global株式会社
湯山 卓(世界のアゴタク)先生
・日本小児口腔発達学会学会員
・ORFS口腔機能支援士(認定番号10800号)
・あご体操でうつがみるみる消えていく(河出書房)
・AGOメソッド創始考案者
https://www.agoglobal.co.jp/
<Text:外薗 拓/Edit:編集部>
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