ヘルス&メンタル
2026年1月28日

大人の発達障害「ADHD(注意欠如・多動症)」によく見られる"話し方の特徴"とは? (2/2)

うまく伝えるには? 今日からできる話し方のコツ

ADHDの特性があっても、工夫次第でコミュニケーションをスムーズにすることは可能です。以下は、話し方に困りごとを感じている方に向けた実践的なコツです。

話す前に「会話の目的」を決める

話し始める前に、「今から何を伝えたいのか」を一言で考える習慣をつけましょう。頭の中で「結論は〇〇」と明確にしてから話し始めると、脱線しにくくなります。

可能であれば、箇条書きで「伝えたいこと」をメモを書いておくのも効果的です。

「結論から話す」を意識する

日本語は結論を最後に持ってくる構造になりがちですが、意識的に結論を先に言う練習をしてみましょう。

「結論から言うと〇〇です。理由は〜」「お願いしたいことがあります。それは〜」というように、最初に要点を伝えることで、聞き手は話の全体像を把握しやすくなります。

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「話しすぎ」のサインを決める

自分が話しすぎているかどうか、客観的に気づくのは難しいものです。そこで、自分なりの「サイン」を決めておくと役立ちます。

たとえば、「相手が時計を見た」「相手の相づちが減った」「30秒以上話し続けている」など、話を区切るタイミングの目安を決めておきましょう。

また、ある程度話したら「ここまでで質問ある?」「わかりにくいところはない?」と相手に確認する習慣をつけると、一方的に話し続けることを防げます。

「メモ」を味方につける

頭に浮かんだことを忘れないうちに言いたい。その衝動が相手の話を遮る原因になっていることがあります。そんなときは、小さなメモ帳やスマートフォンのメモ機能を活用しましょう。

相手の話を聞きながら、思いついたことをさっとメモしておけば、「言い忘れるかも」という不安が和らぎます。

相手が話し終わってから、メモを見ながら自分の意見を伝えれば、会話の流れも自然になります。

ワンクッション置く練習をする

衝動的に発言してしまう傾向がある場合、発言の前にワンクッション置く練習が有効です。

具体的には、何か言いたくなったときに心の中で「1、2、3」と数えてから話す、一度深呼吸してから発言するといった方法があります。

自分の特性を相手に伝える

信頼できる相手には、自分の特性をあらかじめ伝えておくのも一つの方法です。

「話が長くなりがちなので、遮ってもらって大丈夫です」「脱線したら教えてください」と伝えておけば、お互いにコミュニケーションが楽になります。

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ADHDの人に対して周囲が意識したいこと

最後に、ADHDの特性を持つ人の周囲にいる方に向けて、コミュニケーションを円滑にするためのポイントをお伝えします。

「わざとやっている」わけではないと理解する

ADHDの特性がある場合、わざと話を聞かないわけでも、故意に話を遮っているわけでもありません。脳の特性によって、コントロールが難しい状態にあるのです。

「ちょっと待って、まだ話の途中なんだ」と穏やかに伝え、話を戻すようにしましょう。

また、できていないことばかりに注目するのではなく、できていることを認める言葉をかけると本人の自信につながります。

話の要点がわからないときは確認する

相手の話が長くなったり、脱線したりして要点がわからなくなったときは、「つまり、〇〇ということ?」と確認しましょう。

責めるような口調ではなく、「理解したいから確認させてね」という姿勢で聞くことが大切です。

具体的に、端的に伝える

ADHDの特性がある人は、長い説明や曖昧な指示を処理するのが苦手な場合があります。何かを伝えるときは、できるだけ具体的に、端的に伝えるよう心がけましょう。

「ちゃんとやっておいて」ではなく「明日の15時までに、このファイルを更新しておいてください」というように、具体的な行動と期限を明示すると伝わりやすくなります。

視覚的な情報を活用する

大事な指示や約束事は、口頭で伝えた後にメールやチャットでも送っておくと、お互いに確認しやすくなります。

困っているときは専門家への相談を促す

ADHDの特性による困りごとは、周囲のサポートだけで解決できるものばかりではありません。

本人が強いストレスを感じていたり、日常生活や仕事に大きな支障が出ていたりする場合は、専門家への相談を勧めてみましょう。

「こういうところに相談してみたら?」と具体的な情報を提供するのも一つのサポートです。ただし、強制するのではなく、本人の意思を尊重することが大切です。

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監修者プロフィール

なかざわ腎泌尿器科クリニック
院長 中澤佑介

なかざわ腎泌尿器科クリニック 院長 中澤 佑介金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2024年9月、JR金沢駅前に金沢駅前内科・糖尿病クリニックを開設。2026年4月、金沢市玉鉾に心療内科・ペインクリニックを開設予定。

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

 

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