大人の女性の「ADHD(注意欠如・多動性障害)」、よくある特徴とは?精神科医監修 (2/4)
女性のADHDは気づかれにくい? 努力で隠れやすい理由
ADHDと聞くと、「落ち着きがない」「じっとしていられない」「衝動的に行動する」といった目に見えてわかりやすい多動性・衝動性のイメージを持つ方が多いでしょう。
しかしこれは主に男性、とくに男児に多く見られる特徴です。
女性のADHDは、こうした「典型的な症状」とは異なる形で現れることが多く、そのために見逃されやすいのです。
女性は「不注意優勢型」が多い
ADHDには、「不注意優勢型」「多動・衝動優勢型」「混合型」の3つのタイプがあります。女性に多いのは「不注意優勢型」で、多動性が目立たない代わりに、注意力の問題が中心となります。
ぼーっとしている、話を聞いていないように見える、忘れ物が多い、物をなくす、約束を忘れるなどが一例です。
こうした特徴は、「うっかり屋さん」「天然」「おっちょこちょい」といった性格的な特徴として片付けられがちですが、教室で走り回る男児のように目立たないため、「困っている」と認識されにくいのです。
「特性を隠す努力」で補い続けてきた
女性は社会的に「きちんとしていること」を求められる場面が多く、ADHDの特性を持つ女性は、人一倍の努力でそれを補おうとする傾向があります。
忘れ物をしないように何度もチェックリストを作る、遅刻しないように極端に早く準備を始める、人間関係でミスをしないように常に気を張っているなどの「見えない努力」によって、表面上は問題なく生活できているように見えることがあります。
しかし、この努力は膨大なエネルギーを必要とします。「普通のこと」をするために人の何倍も頑張り続けた結果、慢性的な疲労やメンタル悪化に陥ってしまうことも少なくありません。
他の問題として現れやすい
女性のADHDは、ADHDそのものではなく、二次的な問題として医療機関を受診することが多いです。
不安障害、うつ病、摂食障害、慢性的な疲労感の根本原因が、実はADHDだったというケースは珍しくありません。
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