父親を尊敬できない人に共通する心理とは。「感謝しているのに嫌い」はなぜ起こる? (2/2)
こんなパターンは危険かも。子どもをダメにする父親の特徴
さらに、子どもの心の成長に影響を与えやすい「NGな関わり方」があります。いま父親の立場である人は振り返ってみましょう。
否定する、比較する
まず、否定的な言葉を多く使い、褒めることが少ない関わり方はよくありません。「なぜできないんだ」という言葉が中心になると、子どもは自分に自信を持ちにくくなります。
また、きょうだいや他人と比較しながら評価する関わり方も、自己肯定感の育ちにくさにつながることがあります。
そして、「父親自身を比較対象にする」ことも、子どもに負の影響を与える一つになります。とくに男の子にとって、自分と父親の過去を比較されると、自信のなさや劣等感を強く植え付けられます。
子どもとしては、父親の優秀な過去を「自慢」を聞かされているだけです。この状況で、自分はどんなに頑張っても認めてもらえないと戦意喪失状態で、何をするにもやる気が出ない、すぐに諦めてしまうなどの心の癖に繋がってしまいます。
感情を伝えず何を考えているかわかりにくい
感情を表に出さず、何を考えているかわかりにくい関わり方も、子どもとの心の距離を生みやすい特徴のひとつです。子どもは、親の反応がわからないと、安心して本音を話しにくくなってしまいます。
高圧的な態度
高圧的な態度で自分の考えを一方的に押しつける関わり方も、子どもが自分の意見を持ちにくくなる一因になります。
父親だけの問題ではなく時代や環境も関係している
こうした特徴は、父親自身が育った環境や、その時代の子育ての常識が影響していることも多く、必ずしも悪意から生まれたものとは限りません。とはいえ正当化はできませんし、あなたが我慢したりする必要もありません。
心の繋がりが希薄であれば、心から「感謝する」ことは難しいです。たくさん叱られたけれど、たくさん褒めてもくれた。たくさん遊んでくれた。たくさん教えてくれたなどの幼少期の体験や記憶が心の繋がりを強く濃くします。
父親に対して矛盾する感情を抱えたまま、子どもが生まれ親になると、親との関係で悩んでいたことが、我が子との間に持ち越されます。
複雑な感情を抱いていても問題ではありません。ただ、その感情に蓋をし続けることが問題です。嫌いな父親も、いずれは我が子の祖父となります。そして、いずれは父親を介護するときが来るかもしれません。矛盾する気持ちに気づいたのであれば、ゆっくりその気持ちに向き合い整理する時間を持つことをおすすめします。
気持ちの整理がつかず苦しい場合は、専門家に話を聞いてもらうことも有効な選択肢のひとつです。
監修者プロフィール
鎌田怜那(かまだ・れいな)
一般社団法人マミリア代表理事。臨床心理士、公認心理師。
【所属学会・協会】
・日本臨床心理士会
・日本公認心理師協会
・日本心理臨床学会
・日本アタッチメント育児協会
公式サイト https://mamilia.jp/
<Text:外薗 拓 Edit:編集部>










