2020年9月24日

ダイエットや筋トレの最強バディ「体組成計」とは。チェックすべき測定項目と見方

 イマドキの体重計は体脂肪率や内臓脂肪レベル、筋肉量に基礎代謝量など、体重以外に身体の組成分もはかれるタイプが主流。家電量販店などの体重計コーナーでは、多機能&高性能でスタイリッシュな体重計がズラリと並んでいます。

 進化し続ける「体重計」、いまの主流は身体の組成分をはかる「体組成計(たいそせいけい)」です。体重計のパイオニアである株式会社タニタの広報・名倉麻衣さんに、体組成計について聞いてみました。

体組成計ってなに?

 体組成計とは、体重のほか、体脂肪率や内臓脂肪レベル、筋肉量に基礎代謝量など、体の「組成分(そせいぶん)」をはかる多機能&高性能な体重計のこと。

「脂肪まではかれる家庭用の脂肪計付き体重計は、1994年にタニタが世界で初めて発売しました。ご存知かと思いますが、アスリートで筋肉が多い80kgの方と、脂肪が多くて80kgの方とでは同じ体重なのに見た目が大きく違います。体重が重いということが問題ではなく脂肪が多いことが問題で、これをしっかりとはかって見ていただくことを目指して開発したのが体脂肪計です。その後、2000年代に入ってからは、体脂肪率のほかに筋肉量や内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量などさらに多くの項目をはかれるようにしていきました。『体組成計』といって、現在店頭ではスタンダードになっています」(名倉さん)

▲ タニタ 左右部位別デュアルタイプ体組成計 インナースキャンデュアル RD-800(ブラック)
計測項目数は26項目。世界初の部位別筋質計測が可能。iPhone・Androidスマートフォンと連携

 お手頃価格のスタンダードな体組成計でも身体を構成する組成分を7〜9項目もはかれるのだとか。最上位機種ではなんと26項目以上。しかも、筋質や全身と左右の腕、左右の脚、体幹の5つの部位ごとの体脂肪率や筋肉量、筋肉スコアなど細かい計測もこなします。

体組成計ではかれるおもな項目

・体重…身体の重さ
・体脂肪率…身体に占める脂肪組織の割合。肥満は体重ではなく体脂肪率で判断
・内蔵脂肪レベル…内蔵の周りに付いた脂肪をレベルで表示
・筋肉量…筋肉組織の重さ
・基礎代謝量…生きるために最低限必要な1日のエネルギー量
・体内年齢…体組成と基礎代謝量の年齢傾向からどの年齢に近いかを表示
・推定骨量…骨全体に含まれるカルシウム等のミネラルの重さを骨量として表示
・体水分率…身体に占める水分(血液、リンパ液、細胞内・外液)等の割合
・BMI…身体の大きさを表す国際基準。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出
※体組成計の機種によって計測項目は異なります

体重・体脂肪率・筋肉量・基礎代謝量はチェックしよう

 こんなにもたくさんの項目が計測できるイマドキの「体重計」。ダイエットに目的を絞った場合、計測できる項目すべてをチェックする必要はないだろうというのが正直なところ。タニタ企画開発部・主任研究員で栄養士の資格もお持ちの西澤美幸さんいわく、

「体組成計に乗ればすべての項目を計測し、さまざま数値が出ますが、チェックする項目を決めていただくとよいと思います。ダイエット中ならば、体重・体脂肪率・筋肉量や基礎代謝量がおすすめです」(西澤さん)

 とのこと。計測項目を理解して、ダイエットやトレーニングに活用する。データの管理はをスマホで。今や「体重計」は身体の重さをはかるだけのものではなく、ものすごく有効な身体づくりツールとして、目的達成のための最強サポーターになっていました。

※本記事はMELOSで公開された記事「上手な体組成計の使い方を知ろう【タニタに訊く!体重計をダイエットの味方にする方法(前編)】」を再編集したものです。

・取材協力:株式会社タニタ
https://www.tanita.co.jp

<Edit:編集部/Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:Getty Images>