【プロテインバーの選び方】筋肉をつけたいなら「低脂質」、ダイエットなら「低糖質」
バルクアップのためのトレーニングをする筋トレ民や、ランニング、ダイエット、美容と健康など、プロテインバーは目的にあわせて選ぶのがおすすめです。それぞれの目的にあったプロテインバーの選び方を、管理栄養士の佐藤樹里さんにお聞きしました。
プロテインバーに使われるプロテインの種類
プロテインには一般的に大きく分けて3つの種類があります。牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン、そして大豆由来のソイプロテインです。
ホエイプロテインの特徴
牛乳を原料に作られるホエイプロテインは低カロリーで吸収が速い特性を持ち、筋肉作りに効果が高いとされています。
カゼインプロテインの特徴
同様に牛乳が原料のカゼインプロテインは、逆にゆっくりと吸収されるため腹持ちがよく、ダイエット時などにおすすめです。
ソイプロテインの特徴
一方、大豆を原料に作られるソイプロテインは、大豆に含まれるイソフラボンが摂取でき、食物繊維が豊富で吸収速度がゆっくりといった特徴を持ち、女性におすすめです。
プロテインバーに使われるプロテインも、この3つが基本となっていますが、最近ではコオロギなどの昆虫由来のプロテインや、エンドウ豆や米などのビーガンプロテインなども注目されています。
目的別プロテインバーの選び方
バルクアップを目指す筋トレ民
タンパク質重視で、ローファットの食事方法を取り入れている筋トレ民が多いので脂質が少ないものを選ぶとよいでしょう。
ランナーの栄養補給&疲労回復
疲労回復にはたんぱく質のほかにビタミンB群、炭水化物、ビタミンCなどが大切です。糖質やタンパク質だけでなく、ビタミン類などがバランスよく入っているものがよいでしょう。糖質が抑えめで、かつナッツなどの含まれているものもよいと思います。ナッツにはビタミンEなどの抗酸化作用もあるため美容にもよいです。
ダイエット効果を高めたい
血糖値の急上昇を防ぐために食物繊維入りまたは、低糖質のプロテインバーを選ぶのがよいですね。また、食事からのたんぱく質摂取不足を補うためにも、プロテイン含有量が高めものもよいと思います。
お肌プルプル、髪ツヤツヤ美容と健康
糖質が抑えめで、かつナッツなどの含まれているものがよいでしょう。ナッツにはビタミンEなどの抗酸化作用もあるため美容にもよいです。
[監修者プロフィール]
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房でのWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】 https://twitter.com/jurijapan1
※本記事はMELOSで公開された記事「プロテインバー徹底解説:21種食べ比べ、おすすめの食べ方や種類・タイプ・目的別選び方まで」を再編集したものです。
<Edit:編集部/Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:松田実希、Getty Images>