疲れている人にやってあげよう。疲労回復を助ける「下半身ストレッチ」のかけ方 (2/2)
ステップ1 中臀筋ストレッチ
下半身の筋肉を伸ばす前に、お尻の横にある筋肉「中臀筋」のストレッチを行うのがおすすめです。このストレッチで股関節のつまりを取ると、動かしやすくなります。
ヒザを股関節の真上に固定し、脚をねじるように、10秒ほどを目安に伸ばしましょう。
ステップ2 大殿筋ストレッチ
次に、お尻の筋肉である「大殿筋」のストレッチです。片脚であぐらをかいているように膝を曲げ、そのまままっすぐ押すと大殿筋が伸びます。
下に押し付けるように伸ばそうとすると、股関節が詰まってしまうので押す方向に気をつけてください。
「真ん中」「外」「内」の3方向に20秒ずつ伸ばしましょう。
ステップ3 ハムストリングストレッチ
最初に行ったSLRテストと同じです。仰向けに寝て片足を持ち上げた状態から、まっすぐ押すように伸ばします。このとき、押し付けるように伸ばさないようにしてください。
「真ん中」「外」「内」の3方向に、20秒ずつ伸ばしましょう。
ステップ4 ふくらはぎストレッチ
足の親指の裏「母趾球(ぼしきゅう)」とかかとを持ち、かかとを持っている方の前腕で押して足首を曲げ、ふくらはぎを伸ばします。こちらも、下方向ではなく水平方向に伸ばしましょう。
10秒×3回が目安です。
パーソナルストレッチの効果をSLRテストで再チェックしよう
一連のストレッチで、かなりの変化を実感できるはずです。今回ストレッチした女性は、SLRテストで75度だったのが100度ほどになりました。また、施術前後を比較すると、「脚が軽くなった」という感想が出ることも多いでしょう。ぜひパートナーと取り組んでみてください。
[筆者プロフィール]
赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年・静岡県出身。脱力反射理論・体幹理論・コーディネーション理論の3つを融合した運動理論と、奇抜ながらも論理的な指導で育成を得意とし、幼児~大学生の全年代を一貫指導してきた。専門のバスケットボールでは小学校・中学校・大学でヘッドコーチとして指揮を執り、体力テスト最低水準校で県大会優勝する。最高戦績は全国準優勝。無名の小学校・大学でも全国の舞台で強豪校と渡り合う。2019年度より旭川大学短期大学部准教授として、この三大理論を北海道に普及できるよう研究や活動を行う。
[HP] https://mt-a.jimdo.com
<Text:赤堀達也/Photo:Getty Images>