
「闇が深い…」心が病んでいる人の特徴とその前兆、“ヤバい度”セルフチェック (1/3)
なんとなく気分が沈む、やる気が出ない、人と関わるのがしんどい――そんなとき、よく聞くのが「病んでるかも」という言葉。
SNSでも気軽に使われるこのフレーズですが、実際には明確な医学用語ではありません。ここでは「病んでいる」を、心が疲れて不調が長く続いている状態と定義し、病んでいる人に多い特徴と、心が病む前に現れやすい“兆候”、そして医療機関に行った方がいい“限界サイン”が分かるチェックリストを紹介します。
“一時的な気分の落ち込み”ではなく、数週間にわたって「メンタルが病んでいる」が続いている場合、うつ病などの予備軍サインかもしれません。
監修、チェックリスト作成は神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生です。
心が病んでいる人によく見られる特徴とは
ここでは、心が病んでいるときによく見られるポイントを、感情・行動・体に出る不調に分けて見ていきます。
感情・思考に表れる“病んでいる”サイン
●気分の落ち込みが続く
数日間だけでなく、数週間以上「気分が上がらない」「何も楽しめない」状態が続くのは危ういメンタル状態です。
●不安や焦りが強い
ずっとそわそわする、不安で他のことが手につかないなど。
●イライラしやすくなる
些細なことで怒ったり、感情の起伏が激しくなったりするのも変化のひとつ。
●ネガティブ思考が止まらない
「自分なんて」「どうせうまくいかない」「消えたい」といった自己否定的な思考が増えていきます。
行動に表れる“病んでいる”サイン
●人付き合いを避けるようになる、または極端に依存する
連絡が面倒、外に出たくないと感じることが増えます。または真逆で、特定の人に異常に執着し始めるパターンも。
●やるべきことに手につかない
家事や仕事、入浴、片付けなど簡単な用事もやれなくなる、または先延ばしにしがちに。一方、ひたすらSNSチェックだけを続けてしまう、常に連絡を取り合っていないと耐えられないなど、特定の行動だけを優先してしまい、その他が犠牲になってしまうパターンもあります。
●食事や睡眠のリズムが乱れる
食欲がなくなる、または過食気味になる。眠れない、寝すぎてしまうなど、生活リズムが乱れます。お酒をひたすら飲む、特定の食品しか食べなくなるなどもサインです。
身体に出る“病んでいる”サイン
●原因のわからない体調不良
頭痛、胃の不調、めまいなど、検査では異常がないのに不調が続くことがあります。また、「喉のつまり(ヒステリー球)」も多い症状です。
●倦怠感が抜けない、動きたくない
どれだけ休んでも疲れがとれない、体に鉛が入ったように重い、動きたくないという感覚も続きます。
●肩こりや腰痛、動悸、息苦しさ、じんましん
ストレスが身体に表れる典型的な症状です。
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