
意外にもメンタル回復食材だった!?「お豆腐」や「豆乳」が自律神経にいい理由[管理栄養士監修] (1/2)
なんとなく気分が沈みがち、寝ても疲れが取れない……。そんな不調の裏には、“自律神経の乱れ”が潜んでいるかもしれません。
現代社会は自律神経のバランスを崩してしまう要因がたくさんあるため、なんとかしてバランスを整えようと試行錯誤している人も少なくないのでは。
そんな皆さんに朗報です。実は、私たちの身近にある「お豆腐」や「豆乳」が、そんな自律神経を整えるサポート食材だというお話があるのです。
「ヘルシーで高たんぱく」というだけじゃない、心身のバランスを整える大豆パワーについて、湘南豆富公式アンバサダーを務め、数々のメディアで活躍している料理研究家・管理栄養士の関口絢子さんに聞きました。
「お豆腐」や「豆乳」は自律神経を整えるってホント?
豆腐や豆乳をはじめ、大豆食品には、自律神経を整える可能性があると考えられています。
1. トリプトファンが豊富
豆腐や豆乳には、トリプトファンというアミノ酸が含まれており、これは幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料になります。
セロトニンは心の安定やリラックスに深く関わる神経伝達物質で、自律神経のバランス維持にも役立ちます。
2. 大豆イソフラボンの働き
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た作用を持ち、ホルモンバランスの乱れからくる自律神経の不調を和らげるといわれています。
とくに更年期など、ホルモン変動が大きい時期のサポートにおすすめです。
3. 血糖値の安定や腸内環境にもプラス
豆腐も豆乳も低GI食品で、血糖値の急上昇を抑えてくれます。
血糖値が急上昇すると、体はインスリンを大量に出して急激に下げようとし、その結果、低血糖になってイライラや不安感、倦怠感を引き起こします。こうした乱高下は自律神経にストレスを与え、心身のバランスが崩れやすくなるのです。
また、食物繊維やオリゴ糖など腸内環境を整える栄養も含まれているため、腸と自律神経の連携(腸脳相関)にも好影響を与えると考えられています。
関口さんに質問! 調製豆乳でもいい?
大豆と水を原料とした「無調整豆乳」に砂糖、食塩、植物油脂などの調味料を加え、飲みやすくしたものを「調製豆乳」といいます。
無調整豆乳と同様に基本的な原料は大豆ですので、調製豆乳にも自律神経を整えるのに役立つ成分は十分に含まれています。豆乳が苦手な方でも無理なく続ける上で、飲みやすさは大切な要素ですので、お好みでお選び下さい。
ただし、バナナ味やコーヒー味のような「豆乳入り飲料」は嗜好品(栄養摂取を主目的とはせず、好みによって摂るもの)になります。
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