ウェルネスフード
2025年7月6日

猛暑こそ「さば缶」を食べるべき理由。キムチを加えるとさらによし[医師監修]

エアコンの効いた室内で長時間過ごすことが多い夏。知らず知らずのうちに体が冷えてしまい、だるさや疲労感を感じている方も多いのではないでしょうか。そんな夏の冷房冷えに効果的なのが「さばキム」です。

さば缶とキムチの組み合わせが、なぜ体を温めて夏バテ対策に効果的なのか、テレビなどでおなじみのイシハラクリニック副院長の石原新菜先生に解説していただきました。

医師が解説!さば缶は栄養の宝庫

夏バテ予防に欠かせない栄養素が豊富に含まれているさば缶。イシハラクリニック副院長の石原新菜先生は、その栄養価の高さを次のように説明します。

「さば缶はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれており、血液サラサラ、動脈硬化の予防、血圧を下げる、脳機能にもよいため、認知症予防につながります。筋肉の元になるたんぱく質もしっかりとれて、冷えの予防・改善にもつながりますし、骨ごと食べられるので、カルシウムも豊富で骨粗しょう症予防にも効果的。また、さば缶の汁も栄養が豊富なので、汁ごといただくことで旨味や栄養がアップするのでおススメです」(石原先生)

さば缶の栄養メリットが凄すぎる!夏バテ対策にも最適な理由とは[医師監修]

さば缶×発酵食品が夏バテに効く理由

夏の暑さと冷房による冷えで体調を崩しがちなこの季節。そんな夏バテ対策として注目されているのが、「さば缶×発酵食品」の組み合わせです。

石原先生によると、「キムチや納豆などの発酵食品は、免疫力を高めたり、血流や代謝を促し、体の中から冷えを改善する効果があるため、"腸活"につながり、夏場の冷えや夏バテ対策につながります」とのこと。

さらに注目すべきは、さば缶との相乗効果です。「食生活が偏って腸内環境が悪い人は腸の炎症が起こっていますが、さばに含まれる『EPA』は炎症を抑えるので、それを改善するにも効果的。さば缶と発酵食品を合わせることで、栄養価がさらに高まり、腸内環境や免疫力、骨の健康、生活習慣病予防など多方面で相乗効果が期待できる」と説明します。

「さばキム」で身体の中から温活!夏の冷房冷えを撃退

夏場の冷房による冷えは、現代人の大きな悩みの一つ。そこでおすすめなのが「さばキム」です。

さば缶とキムチの組み合わせは、まさに温活の最強コンビ。キムチに含まれる乳酸菌が腸内環境を整える一方で、唐辛子のカプサイシンが血流を促進し、体を内側から温めてくれます。

「さば缶には血流を促す『EPA』が豊富です。また、発酵食品であるキムチは、腸の働きを助ける、辛味成分(カプサイシン)による食欲増進や代謝促進、免疫力アップなど、夏バテ予防に有効とされる要素が多く含まれており、温活に最適な組み合わせです。」(石原先生)

キムチを毎日食べると、どんなメリットがある?医師コメントつき

塩分を気にする方におすすめ!「さば水煮 食塩不使用」

さばキム作りには、品質の良いさば缶を選ぶことが大切です。そこで編集部がおすすめするのが、マルハニチロの「さば水煮 食塩不使用」です。食塩、調味料を使用しておらず、料理素材としてお好みの味で調理ができるため、キムチ自体に塩分が含まれている場合も、さば缶が食塩不使用なら全体の塩分量をコントロールしやすくなります。

国内水揚げの新鮮なさばを使用し、骨まで柔らかく調理されているため、キムチとの相性も抜群です。健康志向の方や小さなお子さまがいるご家庭にも安心してお使いいただけます。

監修者プロフィール

石原新菜先生

医師・イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ理事。ロングライフラボ理事。秋田栄養短期大学教授(客員)。父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。全国からプチ不調に悩む女性の生活指導や食事アドバイスを行う。特に冷え性治療に実績がある。

<Edit:編集部>