ヘルス&メンタル
2025年7月31日

ストレスホルモン「コルチゾール」が高い人の顔つきは?“見た目の変化”に出るSOSサイン (1/3)

ストレスを受けると私たちの体は“ストレスホルモン”「コルチゾール」を分泌し、緊張状態や不調をコントロールしようと働きます。しかし、その状態が長く続くと、顔つきや肌のコンディションなど“見た目”にも影響が出てきます。

コルチゾールが高い人に見られやすい“顔まわりの変化”と特徴を見ていきましょう。監修は、美容外科医でSO グレイスクリニック院長の近藤惣一郎先生です。

ストレスホルモン「コルチゾール」が高い人の“見た目の変化”とは

コルチゾールは、ストレスを受けたときに副腎から分泌されるホルモンで、本来は血圧や血糖値の調整、炎症の抑制などに関わる重要な働きを担っています。

しかし、慢性的なストレスによってコルチゾールの分泌が過剰になると、体だけでなく“見た目”にも変化が現れることがあります。

では、どのようなサインが見た目に出るのでしょうか?

顔が妙にむくんでいる

コルチゾールが増えると、体内の水分バランスが乱れやすくなり、顔やまぶたがむくみやすくなります。

朝起きたときに顔が腫れぼったく見える、日中も顔が重だるい感じがする……そんな状態が続く場合は、ストレスの影響を疑ってみてもよいかもしれません。

肌荒れ・ニキビの増加

これはよく聞く話ですよね。コルチゾールは皮脂の分泌を促進するため、ストレスが多いと肌がベタつきやすくなり、ニキビや吹き出物が出やすくなります。

また、バリア機能が低下して肌の乾燥・赤み・かゆみといったトラブルが起きやすくなるのも特徴です。

目の下のクマ・顔色のくすみ

ストレス過多になると血行不良が起きやすく、目の下にクマができたり、顔色がくすんで見えたりします。

とくに「寝ても疲れが取れない」「顔色が冴えない」と感じる場合、ストレスで体の回復力が落ちているサインかもしれません。

表情が乏しくなる・こわばる

ストレス状態が続くと、自然な笑顔や柔らかい表情が出にくくなり、顔全体がこわばった印象になります。

眉間にシワが寄りやすい、口角が下がっている、無表情でいる時間が増えたなどの変化がある場合は、心身の緊張が影響している可能性も。

体重増加やフェイスラインの変化

コルチゾールは脂肪を蓄積しやすくする作用もあるため、ストレスによって太りやすくなる・顔まわりに脂肪がつきやすくなるという変化も見られます。

「顔が丸くなった」「顎のラインがぼやけてきた」と感じたら、ホルモンバランスの影響かもしれません。

次:ストレスホルモン「コルチゾール」とは?

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