ウェルネスフード
2025年9月26日

にんにくを毎日食べる効果とは。食べ過ぎるとどうなる?メリット・デメリットと、栄養的に1番いい食べ方 (1/4)

にんにくはスタミナ食材として知られ、毎日取り入れることで疲労回復や血流改善などの効果が期待できますが、一方では、食べ過ぎると胃腸への負担や口臭といったデメリットも知られています。

にんにくを毎日食べるメリットと注意点、さらに栄養をしっかり引き出すおすすめの食べ方とは。監修は、なかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤佑介先生です。

にんにくを毎日食べるとどんな効果がある?

1. 疲労回復・エネルギー代謝のサポート

にんにく特有の成分「アリシン」は、ビタミンB1と結びつくことで体内に長くとどまり、糖質を効率よくエネルギーに変える働きを助けます。その結果、乳酸の蓄積を抑え、疲れにくい体づくりにつながります。

2. 血流改善・冷えや肩こり対策

アリシンや含硫化合物には血管を広げる作用があり、血流を促進するといわれています。血の巡りが良くなることで、冷え性の改善、肩こりの緩和、むくみの軽減にも効果が期待できます。

3. 免疫力をサポート

にんにくは強い抗菌・抗ウイルス作用を持ち、白血球の働きを助けることから、風邪や感染症予防のサポートに有効とされています。さらに抗酸化作用もあり、細胞の老化を防ぐ役割も期待できます。

4. 生活習慣病の予防

継続して摂取することで、血中コレステロール値や中性脂肪を下げる作用が報告されています。これにより高血圧、動脈硬化、心疾患など生活習慣病のリスクを減らす可能性があります。

5. 消化促進・食欲増進

にんにくは胃液の分泌を促し、消化を助ける働きもあります。食欲が落ちているときのサポート食材としても活躍します。

ちなみにんにく1片(約5g)あたりのカロリーと主な栄養素は以下の通り。

栄養素  含有量(1片=約5g)
エネルギー 7kcal
たんぱく質 0.3g
脂質 7kcal
炭水化物 0.3g(食物繊維 0.2g)
カリウム 26mg
マグネシウム 1mg
リン 8mg
ビタミンB1 0.01mg
ビタミンB6 0.08mg
葉酸 5µg

※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より作成

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