ウェルネスフード
2025年12月1日

筋トレが健康リスクに?血管を守る“意外な食品”にみちょぱ&関口メンディーが驚き「僕、日常的に食べてた」

筋力トレーニングが健康に良いのは周知の事実だが、実は“ストイックにやりすぎる”とリスクもある。血管への負担だ。筋トレと血管の意外な関係性に注目した研究成果が、2025年11月27日、東京・ベルサール九段で発表された。

このイベント (主催:明治、共催:日本体育大学) は、「筋トレのリスクをカカオが守る!」をテーマに、最新の研究発表とともに、モデル・タレントの池田美優(みちょぱ)さん、アーティスト・俳優の関口メンディーさんらが登壇し、トレーニング前の食習慣について語った。

筋トレの裏に潜むリスクと、カカオの力

冒頭では、株式会社明治執行役員グローバル化顔事業本部長の萩原秀和氏より「長年のカカオ研究から、トレーニングにおける健康価値を伝えたい」と挨拶があり、続いて登壇した日本体育大学の岡本孝信教授が、高強度の筋トレがもたらす“血管への負荷”について解説。

岡本教授によれば、「高強度の筋トレは一時的に動脈硬化度を上昇させる」という。これは筋肉を酷使することで心臓や動脈に強い圧がかかり、血管の柔軟性が低下するからだ。とくに中年期以降の男性にとっては、将来の心血管疾患リスクにもつながりかねない。

こうしたリスクへの対策として注目されたのが「高カカオチョコレート」。同大学の秦 麗ら(はた・うらら)助教が実施した研究では、筋トレ前に高カカオチョコレート(ポリフェノールを豊富に含む)を摂取することで、運動後に上昇する全身の動脈硬化度を“より早く”元に戻す効果が認められたという。

研究では、運動習慣のない健康な成人男性12名に対し、運動前に高カカオチョコレートとホワイトチョコレートを摂取させ、それぞれの血管状態を比較。結果として、高カカオチョコレート群では、動脈硬化度の回復が有意に早まったという。

「カカオに含まれるポリフェノールは、血管拡張物質の生成を促し、血流をスムーズに保つ働きがあります。筋トレによる一時的な血管の硬化に対し、自然な回復を助ける可能性があるのです」(秦助教)

みちょぱ×メンディー、筋トレと食について語る

研究発表に続いて行われたトークセッションには、日頃から体づくりに励む池田美優さん(みちょぱ)と関口メンディーさんが登場。普段のトレーニング習慣や、運動前後の食事について軽快なトークを展開した。

「もともとは猫背を直したくて始めたトレーニングが、いつの間にか“腹筋割りたい”“肩を大きくしたい”という欲が出てきて……最近は懸垂にも挑戦しています(笑)」と語るみちょぱさん。彼女のトレーニングの原動力は“自分の理想に近づく楽しさ”だという。

一方、日体大出身でもある関口メンディーさんは、イベント中にダンベルを用いて「ブルガリアンスクワット」を披露。

「普段はもっと重いのを使ってます」と余裕の笑顔を見せつつ、「でも今日の話を聞いて、筋肉だけじゃなくて血管のことも考えないといけないって思った」と、研究結果への関心を示した。

岡本教授からは「高強度トレーニングの前には、ポリフェノールの血中濃度が上がる1時間前に高カカオチョコレートを摂るのが理想的」とのアドバイスも。

「見た目」だけでなく「内側」も大切に

「筋肉は裏切らない」とよく言われるが、見た目の変化に気を取られすぎて、体の“内側”をおろそかにしてはいけない。血管もまた、私たちの健康を支える大切な器官だ。

イベントの最後には、みちょぱさんが「筋トレだけじゃなく、血管のケアも大事。今日からもっと意識したい」と語り、メンディーさんも「普段から高カカオチョコ食べてたけど、ちゃんと効果があると知ってびっくり。これからも続けます!」と笑顔を見せた。

(左から)株式会社明治 萩原秀和氏、池田美優さん、関口メンディーさん、日本体育大学 体育学部 秦麗ら助教、日本体育大学 岡本孝信教授

<Text:編集部/Photo:オフィシャル素材>