エアコン暖房は電気代が高い?ストーブやヒーターのほうがいい?専門家が回答
パナソニック「エオリア」調べによると、「2025年 自宅の暖房器具に関する実態調査」において、とくに多かった声が、“エアコン暖房は電気代が高い”“暖まりにくい”というものでした。
たしかにそういった印象がありますが、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんは、それらは誤解も多く含まれていると語っています。
エアコン暖房は電気代が高い?
実のところ、エアコンは、少しの電気エネルギーを何倍もの熱エネルギーに変換できる高効率な省エネ家電です。
暖房器具は一定のパワーで運転し続けるものが多い一方で、高気密・高断熱の住宅では、一度室内が暖まると少ないパワーでも暖かさを維持しやすくなります。そのため環境によっては、エアコンは暖房器具の中でもランニングコストを抑えやすい選択肢と言えます。
たとえば電熱ヒーターは、1の電気エネルギーをそのまま1の熱エネルギーへ変換して消費します。一方、エアコン暖房は「熱そのものをつくる」のではなく、「空気中の熱を集めて移動させる」仕組みで動くため、1の電気エネルギーで何倍もの熱エネルギーを室内に届けることができます。
つまりエアコンは、周囲に存在する熱を上手に活用して温める“省エネ性の高い暖房”だと言えるのです。

また、現代のエアコンはハイパワーと低パワー運転を切り替えて、ムダなく効率的に運転するための技術が備わっています。
設定温度まではパワフルに、到達後はひかえめに。これが省エネ性能を高めています。
エアコン暖房の4つのメリット
部屋全体がムラなく暖まる
伝導式・輻射式の暖房が赤外線や接触で“点”をじんわり暖めるのに対し、エアコンは温風を部屋中に循環させることで空間全体を効率よく暖めます。
どこにいても寒さを感じにくく、リビングのような複数人が集まる空間にぴったりです。
サーキュレーターを併用すれば上下の温度ムラも軽減でき、より快適さがアップ。一方、書斎や脱衣所など短時間利用の小空間では、小型暖房器具の併用もおすすめです。
火を使わないから空気がクリーン
石油やガスを燃焼させないため、空気が汚れにくく、においも発生しません。小さなお子様やペットのいる家庭でも安心して使える点が大きな魅力です。

給油不要で操作もシンプル
燃料補充や換気の手間がなく、リモコンひとつで簡単に温度設定ができます。タイマーやセンサー機能も充実しており、生活スタイルに合わせた運転が可能です。
1年中活躍するマルチ家電
暖房だけでなく、夏は冷房、梅雨時は除湿、さらに花粉の季節には空気清浄と、多機能で一年を通して使えるのもエアコンの強み。
季節家電のように出し入れする必要がなく、省スペースで効率的なのも魅力のひとつ。
パナソニック エアーマイスター 福田 風子さん
パナソニック株式会社 空質空調社 日本マーケティングセンター 空気事業マーケティング統括部
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア
<Edit:編集部>

パナソニック株式会社 空質空調社 日本マーケティングセンター 空気事業マーケティング統括部







