医師に聞いた「白湯で免疫力が整う3つの理由」
昔ながらの健康法として知られる「白湯(さゆ)」が、今あらためて注目を集めています。
ただの温かいお湯と思うなかれ。白湯を飲むことで、内臓が温まり、血流や自律神経が整い、結果として“免疫力の調整”にもつながると言われているのです。沢岻美奈子女性医療クリニック 神戸院 院長・押切 佳代先生監修のもとお届けします。
白湯(白湯)とは
白湯は、一度沸騰させたお湯を、適温まで冷ましたものを指します。
東洋医学やアーユルヴェーダ(インド伝統医学)でも、白湯は「毒素を排出し、内臓を整える」とされており、現代でも「冷え対策」「腸活」など、さまざまな健康効果が期待されています。

白湯を飲むと免疫力が高まる?
実のところ、直接的に“免疫力がアップする”という医学的根拠は少ないですが、間接的に免疫機能を“整える”働きがあると考えられています。
白湯が“免疫力を整える”3つの理由について解説します。
① 内臓を温めて血流アップ → 免疫細胞が働きやすくなる
白湯を飲むことで胃腸や内臓が温まり、血流が促進されます。
血液には免疫細胞が含まれており、血流がよくなることで体中にスムーズに巡りやすくなり、免疫バランスが整いやすくなると言われています。
② 自律神経の安定 → ストレスによる免疫低下を防ぐ
白湯の“ほっとする温かさ”は、副交感神経を優位にし、心と体をリラックスさせる効果があります。
ストレスや緊張が続くと免疫力は低下しやすくなるため、白湯で自律神経が整うことが、間接的に免疫を守ることにつながるのです。
③ 腸を整える → 免疫力の土台づくりに
白湯は腸を刺激してぜん動運動を促し、便通の改善や腸内環境のサポートにも役立ちます。
腸は免疫細胞の約70%が集まる“免疫の要”とも言われており、腸が整えば免疫も整うというのは現代の栄養学でも注目されている考え方です。
免疫力を整える! 白湯のベストな飲み方
おすすめは、朝起きてすぐ、空腹時にゆっくり飲むこと。コップ1杯(150〜200ml)を、5〜10分かけてすするように飲むのが理想です。
内臓がじんわり温まり、自律神経を整える効果が期待できます。
目安は「少し熱いけど飲める」くらいの温度。「50〜60℃」がベストです。熱すぎると胃に負担、ぬるすぎると効果が薄くなります。
ほか、冷えを感じるとき・寝る前などもおすすめ。空腹時に飲むと吸収が良いでしょう。
ただし「白湯=即効で免疫アップ」は誤解
白湯はあくまで生活習慣の一部として“体調を整えるベース”をつくるものであり、ビタミンやタンパク質など栄養を直接補うものではありません。
体を内側から整えるシンプルで効果的な習慣として、免疫バランスの維持に役立つと言えるでしょう。
監修者プロフィール
沢岻美奈子女性医療クリニック 神戸院 院長
押切 佳代先生
「沢岻美奈子女性医療クリニック」神戸院 院長。内科学会認定医、糖尿病学会専門医。乳がん・子宮がん・骨ドックなど女性特有の検診と、理事長の産婦人科医による更年期世代を中心としたヘルスケア領域の診察、糖尿病専門医の院長によるダイエット外来など、女性をトータルで診療できる体制を整えている。
<Edit:編集部>












