2026年2月10日
ビタミンDのがん抑制効果、カギを握るのは「ビタミンA」だった (1/2)
タミンDには、がんの再発や死亡リスクを下げる可能性がある。これまで多くの研究で示唆されてきた一方で、臨床試験の結果にはばらつきがあり、その理由は明確になっていませんでした。
そんな中、東京慈恵会医科大学 分子疫学研究室の浦島充佳教授らの研究グループが、ビタミンDの効果を左右する意外な要因を突き止めました。鍵となるのは、同じ脂溶性ビタミンである「ビタミンA」です。
ビタミンDが効く人、効かない人の違いとは
研究グループは、消化器がん患者を対象に行われた臨床試験「AMATERASUランダム化比較試験」のデータを事後解析。
その結果、ビタミンDサプリメントによる再発・死亡抑制効果が、血液中のビタミンA濃度によって大きく異なることを世界で初めて明らかにしました。
特に注目すべきは、血清ビタミンAが「中〜高値」の適切な範囲にある患者です。このグループでは、ビタミンDサプリメントの摂取により、消化器がんの再発・死亡リスクが69%も減少していました。
ビタミンAが多すぎても少なすぎても効果が出ない可能性
一方で、ビタミンAの濃度が極端に高い、あるいは低い患者では、ビタミンDの抗がん効果が十分に発揮されない可能性も示されました。
なぜ、このような差が生まれるのでしょうか。
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