ヘルス&メンタル
2026年7月7日

関わると危険?「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」の特徴と傾向 (1/2)

一緒にいると、なぜか自分が悪いような気持ちになる。話し合ってもいつの間にか論点がすり替わり、こちらが責められている。相手の機嫌にいつも振り回されてビクビクしてしまう。

その背景のひとつに「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」が関係していることがあります。これは、自分を過大に評価し、他者への共感が乏しくなりやすい、心のあり方の一つです。

自己愛性パーソナリティ障害とはどんな状態なのか、見られやすい言動の特徴、関わり方の注意点などを整理します。監修は、さくらひだまり訪問クリニック院長・加藤 久普先生です。

自己愛性パーソナリティ障害とはどんな状態か

自己愛性パーソナリティ障害(NPD:Narcissistic Personality Disorder)とは、「自分は特別だ」という誇大な感覚や、過剰な称賛を求める気持ち、他者への共感のしにくさなどが長期間にわたって続く心のあり方を指します。

ポイントは、単に「自信家」「自己中心的」というレベルを超えて、本人の人間関係や生活、あるいは周囲の人に、継続的な支障が生じている点です。

意外に思われるかもしれませんが、こうした誇大な自己像の裏には、もろくて傷つきやすい自尊心が隠れていることが少なくありません。

「すごい自分」でいなければ自分を保てないといった不安定さを抱えているケースもあります。これは「だから許すべき」という話ではなく、相手を理解するための一つの視点です。

「自己肯定感が高い人は、他者も自分も大切にできる人」。心理専門家が考える、自己肯定感が高い人・低い人とは

なお、自分を大切にする健全な「自己愛」は、誰もが持っている自然なものです。また、自己中心的な言動が見られるからといって、すぐに「障害」と結びつくわけではありません。

診断できるのは専門家だけであり、安易にラベルを貼らないことが大切です。

自己愛性パーソナリティ障害の人に見られやすい言動の特徴

自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人には、いくつか共通して見られやすい言動があります。まず、性別を問わず見られやすい共通ポイントを挙げます。

  • 自分の能力や実績を実際以上に誇張して語る
  • 称賛されることを強く求める
  • 批判や否定に極端に弱い、または激しく怒る
  • 他人の気持ちに共感するのが苦手
  • 自分の目的のために他人を利用することがある
  • 特別扱いされて当然だと考える

ここからは、男女別に見られやすいパターンを紹介します。ただし、個人差は非常に大きく、あくまで「傾向」に過ぎません。

次:男性に多いとされる特徴

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