【花粉症に悩む200人に調査】どんな対策してる?医師おすすめのテクニックも解説 (1/2)
毎年多くの人を悩ませる花粉症。一体、皆さんはどのような対策をしているでしょうか?
今回は、株式会社ユーグレナが花粉症の人が実践している対策を調査。また、花粉症を発症する前に知っておきたい、花粉症の原因と対策についても医師の声を交えてご紹介します。
花粉症の人はどんな対策をとってる?
今回の調査は、花粉症と診断された、または診断されていないが自身が花粉症であると思っている20代~60代の男女200人が対象です。
質問内容は、花粉症の防備策。その結果、圧倒的に多いのが「マスクの使用」(78%)でした。次いで「サングラス・眼鏡をする」(22%)、「部屋で空気清浄機・エアコンの花粉対策機能を使う」(20%)と続いています。
予防のための習慣としては、「手洗い・うがい」(54.5%)が最多。以降「自宅に入る前に衣服をはたく」(22%)、「よく眠る」(18.5%)と続いています。また、「顔を洗う」(15.5%)に次いで「シャワーを浴びる」(11.5%)と「鼻うがい」(11.5%)が並んでいます。
治療・薬などの使用に関しては、「花粉症の薬を服用する」(61%)、「目薬をさす」(55.5%)、「病院へ行く」(28%)、「鼻クリームを塗る」(6.2%)の順に多くなっています。
さらに、食事での対策として「ヨーグルト・乳酸菌飲料などをとる」(33.5%)、「緑茶を飲む(カテキン)」(12.5%)、「キムチ・味噌などの発酵食品をとる」(11%)といった声も聞かれました。はたして、これらの防備策は正解といえるのでしょうか。
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花粉症のメカニズムと予防策
今回、花粉症について教えてくれるのは、医師でイシハラクリニック副院長の石原新菜先生。石原先生によると、花粉症は、鼻腔内や目の粘膜に付着したスギなどの植物の花粉に対する免疫反応によって、鼻水が出る、涙が出るなどのアレルギー症状が引き起こされることを指します。
また、一般的に加齢とともに花粉症の患者は増えますが、これについては「人間の細胞の能力は、20歳をピークに年齢とともに低下するといわれます。免疫細胞の機能や免疫バランスを維持する力は年齢とともに低下していくため、大人になってから花粉症になる人が多いというわけです。加齢のほかにも、バランスの悪い食生活、ストレス、環境汚染、抗生物質などの常用などによって花粉症リスクが高まるおそれがあります」と説明しています。
まだ花粉症を発症していない人は、有効な対策があれば是が非でも知りたいはず。石原先生によれば、有効な対策としては、「皮膚や粘膜を丈夫にすること」「腸内環境を整えること」「免疫バランスを整えること」の3点。
皮膚や粘膜を丈夫にするために有効なのは、「たんぱく質を摂る(大豆・肉・魚・卵)」こと。そして腸内環境改善には「乳酸菌をとる」「食物繊維をとる」。免疫バランスを整えるためには「身体を温める食材を選ぶようにする」ことなどが重要だそう。具体的には、体を温める食材として以下の例をあげています。
チーズ/玄米・黒パン・そば/根菜(玉ねぎ・にんじんなど)/赤身の肉、魚介類
りんご・さくらんぼ・ぶどう/納豆・あずき・黒豆
紅茶・ココア・ウーロン茶/塩・みそ・醤油/黒ごま・黒砂糖・和菓子
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