ライフスタイル
2025年2月21日

「顔に肉がつきやすい人」に骨格は関係ない!顔がパンパンになる原因はソレだったか…

顔に肉がつきやすい気がする。骨格が肉の付きやすさに関係していると聞きますが、本当でしょうか。パーソナルトレーナー・野本麻紀子さんに聞きました。

骨格診断でわかる「太ったと感じやすい部位や箇所」は新しい発見! トレーニングのときに注力したいと思います。

顔に肉がつきやすいことと、骨格はほぼ関係なかった!

野本さん:「顔に肉がつく」のと「体の骨格」は、ほとんど関係ありません。顔に限らず、女性はほぼ全身に肉がつくのが特徴と言われています。

とはいえ、顔の骨の形によっては、肉がついたと感じるケースはあります。たとえば、もともと頬骨が出ている人が太った場合、頬に肉がついたと感じやすいでしょう。

ガムでカロリー消費!「痩せた」「顔やせにいい」ってホント?

「塩分の摂りすぎ」は顔がパンパンになる要因

野本さん:塩分のとりすぎには注意しましょう。塩分の摂りすぎは、顔のむくみを引き起こし、顔に肉がついたように感じることがあります。

塩分を摂りすぎると、体が水分をため込みやすくなります。その結果、体内の水分バランスが崩れ、むくみやすくなると考えられています。

なぜ?顔だけ太る原因と、顔がデカくなったときの「顔痩せトレーニング」3選

あなたの骨格タイプは? 太ったと感じやすい箇所をチェック!

自分の骨格タイプを知って、太ったと感じやすい箇所を知っておきましょう。

イラストの骨が出っ張っている箇所や部位が、肉がつくと太ったと感じやすいと言えます。

「骨格ストレート」タイプの特徴

・全体的に立体感がある
・メリハリのあるボディ
・胸や腰の位置が高め
・正面で見ると、鎖骨からバストトップは直線的につながっている
・胸に厚みがあり、横から見ると立体的
・二の腕の外側に筋肉のハリがある
・ウエストと腰幅の差は小さい
・ひざ上は太め、ひざ下は細い
・胸からウエストにかけての距離が短い
・立体的なヒップ

「骨格ウェーブ」タイプの特徴

・体は薄く、華奢
・やわらかな曲線を描くボディ
・胸や腰の位置が低め
・正面で見ると、鎖骨からバストトップはえぐれたようにつながっている
・ウエストと腰幅の差は大きく、なだらかな曲線
・ひざが出ている
・太ももが細く、ひざ下に肉がつきやすい
・ウエストから腰の距離が長い
・ヒップは平面的
・背中からなだらかな曲線になっている

「骨格ナチュラル」タイプの特徴

・筋肉や脂肪があまり感じられない
・関節が目立つ
・全体的に四角いシルエット
・正面で見ると、鎖骨からバストトップにかけて直線的な人が多い
・二の腕は肉感的ではない
・ひざの皿が大きい
・すねの骨やアキレス腱が太い
・腰の位置は個人差がある
・ヒップラインは平面的
・骨盤に厚みがある

スマホで写真を撮るだけ!「体型・体脂肪率・骨格筋量とか丸わかりアプリ」が最高におもしろい

肉がつきやすい部位は「年齢」でも変わる!

野本さん:年代別に、次のような箇所を気にされる人が多い傾向にあります。

・20代…下腹部・太もも周り
・30代…下腹部・太もも周り・ウエスト・二の腕
・40代以降…お腹周り

パーソナルトレーナー直伝「生活習慣の見直し4ヶ条」

野本さん:顔に限らず、肉がつかないようにするためには、4つの生活習慣を意識してみましょう!

その1 有酸素運動で脂肪を落とそう

1回30分以上の運動を、週に2回以上行いましょう。体脂肪を落とすには、有酸素運動が効果的だと考えられています。

手軽にできる、早足ウォーキングを行うと良いでしょう。スピードは「おしゃべりしながらだと少ししんどい」と感じる程度を目安にしましょう。

「歩く」を増やすと、どんなメリットがある?元日本代表アスリートが教えるウォーキングの効果

その2 1日3食バランスのよい食事をとろう

1日3食バランスのよい食事をとりましょう。そうすることで、間食や過食の予防ができると言われています。

とくに「たんぱく質」「食物繊維」この2つは積極的に摂取しましょう。

■たんぱく質を摂るメリット

たんぱく質は、消化に時間がかかるため、腹持ちが良いです。そのため、毎食摂ることで、間食や過食の予防になる可能性があります。

たんぱく質を多く含む食品

肉類 鶏ささみ、鶏むね肉、豚ヒレ肉 など
魚類 鮭、するめ、たらこ など
豆類 納豆、豆腐、油揚げ など
卵・乳製品 卵、牛乳、ヨーグルト など

■食物繊維を摂るメリット

食事の始めに食物繊維を摂ると、糖質・脂質の吸収がゆるやかになります。それにより、脂肪の蓄積を防ぐ可能性があります。

食物繊維を多く含む食品

野菜・果物類 かぼちゃ、ごぼう、バナナ など
きのこ類 しいたけ、しめじ など
海藻類 こんぶ、わかめ など

その3 食べる順を工夫しよう

副菜→主菜→主食の順で食べましょう。糖質や脂質の吸収が緩やかになり、食欲を抑制できるといった効果を得られる可能性があります。

また、糖質の吸収がゆるやかになることで、脂肪蓄積の予防になります。

その4 よく噛んでゆっくり食べる

よく噛むことで、満腹中枢が刺激され、少量でも満足できる可能性があります。ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。

また、1回の食事に20~30分以上時間をかけましょう。食欲抑制ホルモンのレプチンが分泌されると言われており、食べ過ぎ予防ができる可能性があります。

痩せたいのに食べちゃう理由。栄養士に聞いた「食欲をコントロールするコツ」

▼参考
一般社団法人ICBI 骨格診断アナリスト協会 骨格診断とは
THE CLINIC 性別・年齢で異なる脂肪がつきやすい部位
タカハラ整形外科クリニック vol.43歩き方指導 ~個々にあった方法で~

監修・執筆者プロフィール

野本麻紀子

ビューティーボディアドバイザー。matou Tokyo ABM代表 株式会社matou代表取締役会長。アクティブボディメイク協会理事長/ビューティーボディアドバイザー/リズムボイストレーナー

<Edit:編集部>