
即効性重視!セルフケアで歯を白くする方法は?歯科医に聞いた
歯の黄ばみやくすみが気になる……でも時間もないし、即効性重視でセルフケアできる方法はないのでしょうか? 歯科医・菊地 由利佳先生に聞きました。
ネットの「歯を白くするセルフケア」に関するウワサについても、本当のところどうなのか教えてもらいました。
セルフケアで「即効性のある」歯を白くする方法は?
菊池先生:即効性重視の方は、歯科でも使用されている本格的な機器をセルフケア用にした、LEDライトのホワイトニング用品でのケアがおすすめです。
専用のジェルに含まれているホワイトニング剤をLEDライトによって浸透させ、自然に近い白い歯を目指します。
ホワイトニング用品の基本的な使用方法
1、歯磨きをする
2、専用のホワイトニングジェルを歯の表面に塗る
3、LEDライトが照射されるマウスピース型の歯型を装着する
4、約10分間(※商品によって異なる)待つ
「塩+重曹+アルミホイル」で歯が白くなるってホント?
塩と重曹を混ぜたものを歯に塗り、アルミホイルで覆うと、歯が白くなると聞きました。本当に白くなりますか?
菊池先生:多少白くなる可能性は否定できませんが、おすすめしません。
重曹は研磨力が強いので、歯のエナメル質を傷つける恐れがあります。歯が変色する、虫歯になるなどのリスクが生じるのでやめましょう。
「歯磨き粉+綿棒で磨く」と白くなるってホント?
乾いた綿棒に歯磨き粉を少量つけて、着色が気になる部分を磨くと白くなると聞きました。本当でしょうか?
菊池先生:着色汚れを落とす作用は期待できます。ただし、真っ白にするのは難しいです。
強く磨くと、歯を傷つけるリスクがあります。あくまでも綿棒の柔らかさを利用して、着色部分のみを擦りましょう。
1、綿棒を使用したケア方法
2、綿棒に歯磨き粉をつける
3、1で歯の表面を、縦方向に滑らせるように拭き取る
4、1分ほど続ける
歯を白くする4つの習慣
菊池先生:白い歯を目指したいときは、日常的な習慣を改善しましょう。
1.歯を乾いた状態にしない
乾いた歯で食事をすると、食べ物の色が残りやすくなります。歯を乾いた状態にしないようにしましょう。
歯の乾燥を防ぐために、「口を閉じる」「こまめに水を飲む」「キシリトール配合のガムを噛む」などのことを実践しましょう。
2.着色しやすい食品・飲み物を控える
着色しやすい食品・飲み物を避ければ、着色汚れの悪化は緩やかになるでしょう。これらを食べた後は、できるだけ早くうがいや歯磨きを行いましょう。
ただし、歯の黄ばみは、年齢や元々の色などで個人差があります。着色しやすい食品を避けたとしても、黄ばむ可能性があります。
▼避けた方がいい食品・飲み物
食品…カレー、バナナ、チョコレート
飲み物…赤ワイン、ウーロン茶、紅茶、コーヒー
3.丁寧にブラッシングする
食後の歯磨きでは、「小刻みに動かす」「歯と歯茎の間、歯と歯の隙間をブラッシングする」ことを意識しましょう。
強く磨く必要はないです。また、特別なケアをしなくても毎日のブラッシングが行き届いていれば、ある程度の白さを保てる人もいます。
4.セルフケアホワイトニングを取り入れる
自宅でできるホワイトニングアイテムを取り入れましょう。次のような手軽に使えるアイテムが販売されています。
・LEDライトを使用したホワイトニング機器
・ホワイトニング歯磨き粉
・歯のマニュキュア
・歯の消しゴム
歯科のホワイトニングまでの変化が出なくとも、続けていくことで黄ばみの進行を遅くできるでしょう。
歯科のホワイトニングとセルフホワイトニング、何が違うの?
菊池先生:即効性を求めるなら、歯科でのホワイトニングもおすすすめです。「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」などの種類があります。
歯科ホワイトニングのメリットは、市販品では使用できない濃度の薬剤を使えるため、市販品では落ちにくい着色汚れをきれいにできると考えられます。
ただしこれらの治療は、保険適用外の自由診療になるため、セルフケアに比べると費用がかかります。
監修・執筆者プロフィール
歯科医
菊地 由利佳
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
<Edit:編集部>
※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。