「整形を繰り返す」「美容医療がやめられない」——なぜ陥る？整形依存の心理とは。“見た目で評価される世界”からの抜け出し方 (2/3)

──整形をしても、整形依存に陥らない人もいるかと思います。心療内科の視点から見て、整形依存に陥りやすい人とそうでない人にはどんな違いがあるのでしょうか。

古賀先生：根底には自己肯定感の低さや、ストレス対処能力の低さがあると思います。中でも、整形以外に没頭できる仕事や趣味などがなく、いつも時間を持て余し、鏡を見ているような場合には要注意です。

他覚的には気にならない些細な左右差や欠点なども、常時注意を向け続けることで、本人の中では「大きな問題」と脳が錯覚するようになり、外見への過剰なこだわりが強まっていきます。

また、その他には、「○○さえ良くなれば」と美容整形で外見が改善すれば、自分の人生におけるすべての問題が解決すると考えている場合も要注意です。外見の問題に集中することで、本来向き合うべき人生の諸問題から逃避している可能性があります。

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