
「ワキ毛を抜くとワキガになる」は本当?専門家が語る、毛抜きの“意外な落とし穴”とは (1/2)
「ワキ毛を抜くと、ワキガになる」そんな噂を耳にしたことはありませんか? 肌の露出が増える夏は、ワキ毛の処理にも気をつかう季節です。しかし、ワキ毛の処理方法によっては、逆にニオイが気になりやすくなってしまうことも。
今回は、美容と健康の現場に長年携わるエステティシャン・徳満友美先生(株式会社Luce/健康検定協会)に、ワキ毛とワキガの関係、そして正しいケアのあり方についてお話を伺いました。
ワキ毛を抜くとワキガになる?
結論からお伝えすると、「ワキ毛を抜いたことが原因でワキガになる」ことはありません。
ワキガは、アポクリン汗腺から独特なニオイを発する体質によって起こるもので、遺伝的な要因が大きく関係しています。
毛を抜いたことで新たにワキガが発症することはないと考えられています。
専門家が警鐘!毛を抜いた時の意外な落とし穴とは?
ワキガにはならなくても、毛を抜く行為がニオイを悪化させる原因になることがあります。
その理由は、「毛穴のダメージ」。毛抜きなどで無理に毛を引き抜くと、毛穴が傷つき、そこから細菌が侵入しやすくなります。
その結果、炎症や化膿を引き起こし、ニオイが通常よりも強くなる可能性があるのです。
「見た目をスッキリさせたい」「清潔にしたい」と思ってやった自己処理が、逆に肌環境を悪化させることになってしまうのです。
「毛を抜くと薄くなる」は勘違い?
「毛を抜くと薄くなる」そんな感覚を覚えたことがある人もいるかもしれませんが、これはあくまで一時的な印象です。
抜いた毛の断面は先細りになるため、剃ったときよりも目立たなく感じるだけ。実際に毛が細くなっているわけではありません。
むしろ、繰り返し抜くことで毛根や皮膚がダメージを受け、炎症・色素沈着・埋没毛などのトラブルが起きやすくなるというデメリットの方が大きいのです。
ワキ毛があるとニオイやすい?
ちなみにワキ毛が長いままだと汗や皮脂が毛に絡みつきやすく、ニオイやすくなることがあります。
ワキ毛を処理することは、定期的な臭い対策として有効ですが、肌に負担の少ない方法を選ぶことが大切。「抜く」のではなく、肌を傷めにくいシェーバーを使って処理しましょう。
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