ヘルス&メンタル
2025年10月6日
「指示が理解できない」「説明が長い」「ズレている」…職場における“大人の発達障害のサイン”と対処法 (1/4)
言われたことをスムーズに理解できない、ミスが多い、複数のタスクを処理できない……工夫をしても繰り返す場合、その背景には、大人の発達障害が関係している場合があります。
近年、子どもの発達障害だけでなく、大人になってから気づくケースも増えています。職場で見られる“大人の発達障害のサインと、それに対する対処法とは。監修は、医療法人社団燈心会理事長・ライトメンタルクリニック渋谷本院院長の清水 聖童先生です。
職場で見られる“大人の発達障害”のサイン
個人差はありますが、よく見られる職場での困りごととしては、以下などが挙げられます。
1. 注意欠如・多動症(ADHD)の場合
- 口頭で複数の指示を受けると混乱し、やり方を間違える
- 会議の予定や締め切り、データの保管場所を忘れやすい
- 書類やデータの管理が甘く、探す時間が増える
- 複数のタスクを同時に進められず、仕事が滞りがち
- 長時間の集中が難しい一方、興味のあることには“過集中”してしまう
- 集中力が続かず、おしゃべりや動きが目立つ など
2. 自閉スペクトラム症(ASD)の場合
- あいまいな指示や表現を理解しにくい
- 冗談や皮肉をそのまま受け取り、会話がかみ合わない
- 場の空気や暗黙のルールを読み取れず、誤解を招くことがある
- 柔軟な対応が苦手でマニュアル外の状況に対応できない、急な予定変更に混乱しやすい
- 得意・不得意の差が大きく、業務の偏りが生じやすい
- 会議で議題から外れた細部の説明を延々と続けてしまう など
3. 学習障害(LD)の場合
- 読み書き、計算、文章理解など特定の分野に強い苦手さがある
- 長い指示文を理解するのに時間がかかる
- 誤字脱字が目立つ など

発達障害は“このタイプだけ”と単純に分けられるものではなく、複数の特性を持ち合わせることも多いです。そのため、診断名よりも“どんな特性があり、どんな支援が必要か”に目を向けることが大切です。
なお、上記のポイントは誰にでも当てはまることがあるため、“これだけで発達障害と決めつけることはできません。発達障害と認定するには医師による診断が必要です。
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