ヘルス&メンタル
2025年10月6日

「指示が理解できない」「説明が長い」「ズレている」…職場における“大人の発達障害のサイン”と対処法 (4/4)

こんな意見も……「発達障害の人に配慮する余裕がない」問題、専門家の回答は

とはいえ、現場では「対応する余裕がない」という声も聞きます。業務指示を行う人に負担が集中しないよう、どのような方法が望ましいでしょうか。清水先生の意見を伺いました。

清水先生:こうした意見は、現場の切実な声として理解できます。しかし、初期の配慮や工夫によって、職場全体の業務効率が改善するケースも多いと考えます。

たとえば、指示を明確化したり、タスクを見える化したりといった工夫は、発達障害に限らず誰にとっても分かりやすいマネジメントとして機能します。

また、発達障害の特性を持つ人も、強み(記憶力の良さ、集中力の持続、正確性など)を発揮できる場面がありえます。個々の特性に合った業務配置ができれば、むしろチームとしての総合力向上につながる可能性があります。

このように、配慮⇒個性に応じたマネジメント⇒組織の生産性向上と発想を切り替えることが求められます。また、特定の者に過度な負担が集中しないためにも、発達障害の特性を持つ人に対し業務指示する立場にある人だけでなく、他のメンバーや人事部門などを含めたチームで対応する体制づくりが必要と考えます。

監修者プロフィール

清水 聖童先生

医療法人社団燈心会理事長・ライトメンタルクリニック渋谷本院院長。心理療法、生活習慣、栄養学など幅広い知識を背景とした精神予防医学を専門とし、病前から介入する精神医療を模索したクリニック「ライトメンタルクリニック」を立ち上げる。メンタルヘルスに関する記事監修や講演、取材対応も積極的に行い、専門的な知見を広く発信している。
公式サイト https://light-clinic.com

<Edit:編集部>

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