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イライラは“見える化”でコントロールできる。スポーツと怒りの関係(後編) (1/3)

 怒りは身体のパフォーマンスを向上させる一方で、冷静な判断を下すうえではマイナスになることは否めません。前編ではそんな怒りとスポーツの関係を、脳科学の見地から見てきました。

 後編ではアンガーマネジメントの第一人者として知られる日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事の話をもとに、スポーツ中に怒りを上手にコントロールする手法について紹介していきたいと思います。

個人競技でも団体競技でも、アンガーマネジメントは有効

「アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで開発された心理トレーニングで、“怒らないこと”ではなく、“怒りと上手に付き合うこと”を目的にしています。大事なのは怒ってもいいけど人を傷つけず、モノにも当たらないこと。それは技術と理論を学び反復練習を続けることで、誰でも上達できます」

 安藤さんの説明にあるように、アンガーマネジメントは確立された技術と理論を学び、怒りという目に見えない感情をコントロールすることを目的にしています。

 これは怒りのコントロールが必要となるスポーツにおいても有効です。テニスやボクシングなどの個人競技から、サッカーや野球などの団体競技まで、どんな競技でも構いません。ルールやプレイ時間などに違いがあっても、アンガーマネジメントの原則は同じであると安藤さんは話しています。

「怒りの感情で闘志を燃やすことはエネルギーになりますが、頭に血が上るとまわりが見えなくなり、戦術を落としてしまいます。そこで怒りと上手に付き合うアンガーマネジメントが役に立つわけです。ゴルフやテニスなどの個人競技では、自分自身のメンタルと向き合うことになるでしょう。一方、サッカーなどの団体競技では、メンバーのメンタルや関係性も考慮する必要がありますが、違いはその点だけです」

 では、どのようにして怒りという制御不能とも思える感情をコントロールするのでしょうか? そこでキーワードとなるのが“言語化”と“数値化”です。

言葉遊びで、怒りの感情を“言語化”する

 怒りをコントロールするのが難しいのは、それが目に見えないからです。なので、コントロールしやすくするために必要なのが、怒りの状態を言語や数値で“見える化”すること。そこで、アンガーマネジメントが実践しているのが、言葉遊びの反復練習です。これにより、今自分がなにを感じているかを、徹底して言語化するクセを身につけていきます。

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