インタビュー
2018年3月5日
小学生のころはサッカーよりも体操、夢はオリンピック金メダリストでした。元サッカー日本代表・福西崇史(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #10 (2/3)
本格的にサッカーを始めたのは中学に入ってから
――小学4年生からサッカーを始めましたが、当時の気持ちのうえでは体操がメインだったのはなぜですか。
サッカーも好きでしたが練習は土日だけでしたし、体操のほうが長く習っていた分、技術の面でも進んでいて、それなりに地域では「うまい」と言われて大会にも出ていたから。体操は個人競技で採点競技なので、練習すればするほど自分の努力が結果として表れることも魅力でした。うまくなったらうれしいし、また次に向かうことができますよね。
――それが中学に入ってどうしてサッカーへと気持ちが移っていったのでしょうか。
中学でサッカー部に入って、自分には団体競技が向いていると思ったんです。みんなでやってることが楽しかったし、助け合うことが楽しかった。それは小学校のころから気づいてはいたんですが、サッカーの技術がまだそこまで行っていなかったので、体操よりは楽しさを感じなかったんでしょうね。
部活で毎日練習しているうちに、当時体はまだ小さかったですけど、サッカーも「うまい」と言われるようになり、自分でも成長できたと自覚するようになりました。部活は朝練習もありましたし、だんだん体操との両立が難しくなり、「どちらを選ぶか」となったときにサッカーを選びました。体操はすべてひとりなので、そのプレッシャーに耐えられなかったというのもあります。
――当時の将来の夢は?
小学校のころは体操でオリンピックの金メダリストになること。サッカー選手というのは考えたことはなかったです。サッカーでプロを意識しだしたのは、高校に入って「Jリーグができる」という話になってからのことですね。