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幼いころからボールを蹴ってきた“エリート”ではない、だからこそ器械体操の経験が自分の武器に。元サッカー日本代表・福西崇史(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #10 (1/3)

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 スポーツ界の第一線で活躍していたアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのようにその後のプレーに活かされたか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 小さなころから器械体操を習い、地域の代表選手となっていた福西崇史さん。本格的にサッカーを始めたのは中学に入ってからと、比較的遅いスタートでしたが、Jリーガーとなり体操の経験は役立ったのでしょうか。そして、父親として2人の息子さんにどのような習い事をさせたのか伺いました。

▼前編はこちら

小学生のころはサッカーよりも体操、夢はオリンピック金メダリストでした。元サッカー日本代表・福西崇史(前編)【子どもの頃こんな習い事してました #10】 | 子育て×スポーツ『MELOS』

身体能力があったから、サッカー界で生き残れた

――プロの選手になろうと考えたのはいつですか。

中学から本格的にサッカーを始めてちょっとうまくなってきて喜びを感じましたし、もっとうまくなりたいという欲も出てきました。高校の先生から誘いを受けて新居浜工業高校に進学。高校で四国選抜に出るようになったころ、「Jリーグ(1993年開始)ができる」と噂になり始めたんです。それで「プロになれたらいいな、目指してみようか」と思い始めました。

高校3年のときにジュビロ磐田からスカウトされたのですが、そのとき大学進学ということも選択肢のひとつとして考えてはいました。ただ、大学に行って4年後に「プロを目指そう」と言って実際になれる選手もいますが、僕はそういう“エリート”ではなかった。声をかけてもらえるチャンスはそうそうない、だから、今なれるならばなろうと選択しました。現役を引退した今となっては「大学に行っておいたほうがよかったかな」と思うこともありますけど(笑)。

――サッカー選手として、器械体操の経験は役に立ちましたか。

役立ったどころか器械体操のおかげです。サッカーにしても他のスポーツでも、体を動かすことがベースにありますから。たとえば、ヘディングは、本当は嫌いなんですけど、同じ身長の人よりも高く飛べるからできる。短距離も長距離も速くないけれど、バランス力があるから他の人より2歩目3歩目が速く出せる。そういうことはすべて器械体操で培ってきたことです。

生まれたときからボールを蹴っているような環境で育ってきた選手に比べたら、スタートが遅かった自分はサッカーの技術ではどうしても劣ってしまう。他人から「身体能力が高い」と認められて、自分でも「そこを武器にすれば勝てる、生き残れる」と自覚するようになり、体を使ったプレーに変えました。だから生きてこられたと思っています。

――「エリートではない」という思いがありながらも、身体能力が精神的な支えにもなった?

自分が好きでサッカーを選んだわけですから、悔しい思いを克服したい、見返してやりたい、そのために何をすべきかということは常に考えてきましたね。自分になにがあるかと考えたときに、身体能力だったということですね。

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