両親から「愛情いっぱいに育てられた子」の特徴とは (2/3)
「愛情いっぱい」と「甘やかし」との違いは?
「愛情をたっぷり注ぎましょう」と言われると、「でも甘やかしすぎも良くないのでは?」と心配になる方もいるでしょう。愛情を注ぐことと甘やかすことは、似ているようで本質的に異なります。
甘やかしとは「親がすべて肩代わりしてしまう」状態
「甘やかし」とは、子どもが本来経験すべきことを親が肩代わりしてしまったり、必要な制限を設けなかったりすることです。
- 子どもが困難に直面したときにすぐに親が解決してしまう
- 欲しいと言われれば買い与える
- 嫌なことからはすべて遠ざける
- ルールを破っても見て見ぬふりをする
こうした関わり方は、子どもの成長の機会を奪ってしまいます。

甘やかされて育った子どもは、困難に対処する力が育ちにくくなります。「嫌なことは誰かがなんとかしてくれる」と学習し、忍耐力や問題解決能力が身につきません。
また、欲求がすべて満たされることに慣れると、社会に出てから挫折したときに立ち直れなくなることがあります。
愛情を注ぐこととの違いは「子どもを信じて見守る」の有無
愛情を注ぐこととは、子どもの存在そのものを認め、感情に寄り添い、安心感を与えることです。甘やかしとの決定的な違いは、「子どもの成長を信じて見守る」という姿勢があるかどうかです。
愛情いっぱいに育てるというのは、困難からすべて守ることではありません。
子どもが困難に直面したとき、すぐに解決してあげるのではなく、そばにいて応援する。失敗しても責めずに受け止め、次にどうすればいいか一緒に考える。これが愛情のある関わり方です。

たとえば、子どもが友だちとケンカをして泣いて帰ってきたとき。甘やかしは「もうその子と遊ばなくていいよ」と問題から遠ざけることです。
愛情を注ぐとは、「悲しかったね」と気持ちを受け止めたうえで、「どうしたいと思う?」と子ども自身が考える機会を与えることです。
適切な境界線を設けることも愛情
愛情を注ぐことと、何でも許すことは違います。子どもの安全や成長のために必要な境界線を設けることも、大切な愛情の形です。
「ダメなものはダメ」と伝えることは、子どもを否定することではありません。危険なことをしたら止める、他者を傷つける行動には注意する、約束を守ることの大切さを教える。こうした関わりは、子どもが社会で生きていくために必要なことです。
大切なのは、叱るときでも子どもの人格を否定しないこと。「そんなことをするあなたはダメな子」ではなく、「その行動は良くなかった」と、行動に焦点を当てて伝えることです。
愛情と甘やかしを見分けるポイント
「誰のため」の行動か
子どもの長期的な成長のためなのか、目の前の子どもの機嫌を取るためなのか、あるいは親自身が楽をするためなのか。
子どもに考える機会を与えているか
すぐに答えを与えていないか、子ども自身が考え、決断する余地を残しているか。
子どもの力を信じているか
「この子にはできない」と決めつけていないか、成長する力を信じて見守れているか。
完璧に線引きができなくても大丈夫です。迷いながらでも、子どもの成長を願う気持ちがあれば、それは愛情です。
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