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天皇杯で衝撃ジャイキリ!フィジカル革命軍「いわきFC」に聞いた、スポーツキッズのトレーニングとは?

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 「子どもに筋トレはNG」や、「いや、外で遊ばない現代はトレーニングが重要」などなど。さまざまな見解が飛び交う、スポーツキッズのフィジカルトレーニング事情。戸惑うパパやママも多いのでは?

 今回、そのヒントを探るべくアプローチしたのは、「日本のフィジカルスタンダードを変える」と謳う異色のサッカークラブ「いわきFC」。小中学生向けのスポーツアカデミーも運営する同クラブでは、子どもたちにどんなフィジカルトレーニングを行っているのか気になるところ。広報の岩清水銀士朗氏にお話を伺いました。

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トップチームが巻き起こすフィジカル革命

 今年の天皇杯2回戦、福島県1部(実質7部リーグ)所属ながらJ1北海道コンサドーレ札幌を下したいわきFC。ラグビー選手のような筋骨隆々のイレブンが、延長戦でもピッチを縦横無尽に駆け回って相手を圧倒し、全国のサッカーファンに衝撃を与えました。

 注目すべきは親会社が「アンダーアーマー」の正規日本ライセンシーであり、スポーツサプリメント開発やアスリートのパフォーマンスディレクションも手がける株式会社ドームであること。科学的実証に基づくフィジカルトレーニング、サプリメントを活用した栄養管理など、アスリート育成のノウハウを駆使してトップチームの選手を鍛え上げ、日本サッカー界にフィジカル革命を起こしています。

 そんないわきFCのアカデミー(育成年代)に目を向けると、現在は小学生以下が対象の「いわきスポーツアスレチックアカデミー」と、中学生年代のサッカーチームである男女の「U15」を運営しており、来春には高校生年代「U18」も始動するそう。岩清水さんに、まずは小学生以下の子どもたちも筋トレをしているのか、ズバリ聞いてみました。

すべてのメニューが独自の子ども向けフィジカルトレーニング

「よく聞かれるのですが、小学生以下の子どもたちには、いわゆる筋トレはさせていません。ただ『いわきスポーツアスレチックアカデミー』のすべてのメニューが、独自の子ども向けフィジカルトレーニングだとも言えます」

 そう答えた岩清水氏によると、小学生以下の子どもたちは時にボールを蹴ることはあっても、それはあくまで運動能力全般を鍛えるトレーニングの一環であるとのこと。サッカーをはじめ、特定の競技には専念させない方針だそうです。

「いわきFCのスタッフは過去のJリーグクラブ運営の経験から、小学生年代はサッカーをするよりも、運動能力を全体的に伸ばすべきだと感じていました。後に何のスポーツをするにしても、この年代では体育で“5”が取れるような万能型のスポーツマン、スポーツウーマンを育てるべきだと考えています」

 幸運にも株式会社ドームからの紹介で同じ理念を持つ専門家に出会い、現在の小学生以下向けトレーニングが完成したのだとか。

「競技の本格始動は中学生からが適切だと唱えるスポーツトレーニング研究の専門家・小俣よしのぶ先生の監修のもと、子どもたちの運動能力全般を高めたいという我々の理念を具体的なトレーニングに落とし込むことができました」

 楽しみながら体力や運動能力を向上させるという「いわきスポーツアスレチックアカデミー」。例えばどんなトレーニングをしているのでしょうか。

「トレーニングメニューは多岐に渡るのですが、成長後にアスリートとして役立つあらゆる運動能力を分析し、そのために小学生のうちに伸ばしておくべき運動能力をトレーニングに落とし込んでいます。具体的には“走る・飛ぶ・立ち上がる”といった基本的な動きの強化、および関節の可動域を広くするための動きにゲーム性を取り入れ、子どもたちが夢中になりながら運動能力がアップするよう工夫しています」

 日本では子どものころから1種目に絞って取り組むのが当たり前ですが、海外、特にアメリカでは何種目も掛け持ちする傾向にあります。それが多くの種目で中高生年代では日本がトップクラスにもかかわらず、その後に立場が逆転してしまう要因だと指摘する声もあるようです。特定の種目に専念する前に運動能力を伸ばすいわきFCの方針は、グローバルスタンダードに近いのかもしれません。

フィジカル強化を教育面からサポート

 それではサッカーに専念する中学生年代のU15では、どんなフィジカルトレーニングをしているのでしょうか。

「フィジカルトレーニングに関しては、いまのところ他のクラブの同世代と比較して際立った点はないと思います。いわきFCというクラブ自体が立ち上げて間もないこともあり、U15のトレーニングメニューを見極めている段階なので、今後は少しずつ変わっていくと思いますが」

 その一例として、現在はトップチームで奏功したフィジカルトレーニングメソッドの導入を計画中だとか。

「トップチームでは遺伝子検査で“速筋”と“遅筋”の割合を分析し、選手ごとに最適なトレーニングメニューを組むと、驚くほどの効果が出ました。生まれ持ったフィジカルの個性に合わせたトレーニングはアカデミーでこそ取れ入れるべきですから、積極的にチャレンジしたいです」

 さらに、ユニークなのが株式会社ドームのノウハウを生かし、教育面からフィジカル強化をサポートしていることです。

「U15の選手たちには、ドームのアセットである『フィジカル』と『栄養学』のノウハウを教えています。自分のフィジカルの状態や必要なトレーニング、今とるべき栄養は何で、そのためにどんな食事が望ましいのか、時にご両親も含めて学んでもらっています」

 フィジカルと栄養学に加えて、U15では語学や睡眠の教育も行っているそう。この辺りは、いわきFCのアカデミー運営の目的が関係しています。

「トップチームに何人上げるとか、そういったスケールではないんです。世界で通用するアスリート、もっと言えばスポーツ以外でも世界で通用する人材をいわきから輩出するのがアカデミーの目的です。そのため、語学や睡眠まで含めた教育に力を注いでいます」

 ここでは詳細まで書き尽くせませんが、いわきFCが思い描くゴールは、スポーツの真の産業化にあります。スポーツを通じて経済を回し、街を豊かにし、“いわき市を東北一の都市にする”ことをミッションにかかげています。その一環として実施しているのが、Jリーグをはじめとした他のクラブでは見られないアカデミーの無料化です。

「世界のトップのスポーツクラブは育成にお金を使います。我々も同じようにトップチームで得た収益を地域の子どもたちに還元し、世界で通用するアスリートや人材を輩出することで、いわきの街がどんどん活性化するという好循環を生み出したいです」

 いわきFCは昨年から本格始動した新しいクラブであり、U15の話にあったようにアカデミーのトレーニング方法も、今後いろいろと刷新されそうです。それでも、小学生年代の運動能力へのこだわりや、中学生年代の教育の話など、スポーツキッズを育てている・育てたい方々なら、思うところがあったのではないでしょうか。

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<Text:保足浩司/Photo:いわきFC>

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