インタビュー
2017年11月29日

東京パフォーマンスドール・浜崎香帆「今のアクロバットな動きは新体操時代の賜物」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#6 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第6回に登場するのは、東京パフォーマンスドール(TPD)の浜崎香帆さん。篠原涼子さんなどを輩出した初代TPDのDNAを継承し、2013年から活動を開始した同グループは、MCを入れずに歌とダンスを繰り広げるライブ「ダンスサミット」を精力的に開催しています。

 そのステージで豪快なアクロバットを披露する彼女。ルーツは小学生の頃に習っていた新体操にあるとか。前編では、その経験について語ってもらいました。

▼後編はこちら

東京パフォーマンスドール・浜崎香帆「ソフトボール部での経験を通じて人間力が鍛えられた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#6 | 趣味×スポーツ『MELOS』

1日も休みがない小学生時代。中でも新体操に熱中!

——小さい頃は習い事をたくさんやっていたそうですね。

 そうですね。だから、1週間のうち1日も休みがないことも多かったです。月曜はバドミントン、火曜は水泳とピアノ、水・木・土曜に新体操があって、金曜は習字だったかな。それで日曜は休みか、新体操の強化練習。もしかしたら、今よりもあの頃の方が忙しかったかもしれません(笑)。

——中でも新体操には特に力を入れていたそうですが、はじめたきっかけは何だったんですか?

 小学1年生のときに友だちと体験教室に行ったことがあって。その子はすぐに入会したんですけど、私はしなかったんです。でも、習ってる姿を見ていたら次第に楽しそうだなと思うようになって、3年生のときに始めました。

——週に何回くらい通っていたんですか?

 最初は基礎コースに週1回通っていました。でも、発表会に出ている子はより実践的な選手コースで週に3、4回通っていて。私も発表会に出たかったから、1年くらいで選手コースに切り替えたんです。でも、そこからが地獄でしたね(笑)。振り返るとすごく良い経験になったとは思いますけれど。

——何がつらかったんですか?

 練習の厳しさはもちろんなんですけれど、体重を維持するのが大変でした。小学生の頃って成長期だからたくさん食べるじゃないですか。なのに、少し増えただけで「3時間走っとけ!」って言われる。先生の怒っている姿も怖くて、もう嫌だって思うことがけっこうありました。

——新体操といえば、体の柔軟性が大切になりますが、開脚などはすぐにできるようになったんですか?

 多分2ヶ月くらいかかったかな。最初は体も硬かったので大変でした。

——ちなみに、どんな練習をしてできるようにするんですか?

 練習の始めの1時間くらいを使って柔軟体操をするんですけれど、例えば高めのパイプ椅子に足をかけて縦に開脚するんです。多分、みなさんが想像する以上に足を開きますよ。220度から240度くらい。しかもそこに先生が乗っかってくるという(笑)。ほかにも足の甲をマットの上で折り曲げて30分以上維持するとか。新体操ってつま先を綺麗に伸ばさないと減点されてしまうので。

——地味だけどつらい練習が多いんですね。では、逆に楽しかったことはありましたか?

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